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ヘルニアのレーザー治療(PLDD)とは?適応・費用・判断のポイント

こんにちは。腰痛治療家で理学療法士の平林です。

先に結論からお伝えすると、ヘルニアのレーザー治療(PLDD)は「切らない・短時間」というメリットがある一方、ヘルニアのタイプによって効果に差があると報告されており、一般的に保険適用外(自由診療)で費用負担が大きい治療法です。つまり「誰にでも合う治療」ではなく、ご自身のヘルニアの状態が適応かどうかが重要になります。この記事では、レーザー治療の仕組み・メリット・デメリット・費用面・適応の考え方を中立的に整理します。最終的な判断は、主治医や脊椎の専門医とよく相談したうえで行ってください。

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ヘルニアのレーザー治療(PLDD)とは?仕組みを解説

レーザー治療は、正式には「経皮的レーザー椎間板減圧術(PLDD)」と呼ばれる治療法です。1980年代後半に考案され、欧米を中心に行われるようになり、日本でも一部の病院やクリニックで実施されています。

仕組みとしては、椎間板内部の髄核にレーザーを照射して蒸散させ、内部に空洞を作ることで椎間板の内圧を下げ、ヘルニアによる神経への圧迫を軽減することを目的としています。

一般的な手順

  1. 局所麻酔を行う
  2. X線透視下で、直径0.4〜1.0mm程度の針を椎間板内部の髄核に挿入する
  3. 針の位置を調整・確認する
  4. 針穴からレーザーファイバーを挿入し、レーザーを照射する

※針の直径や照射時間は、使用する機材やヘルニアの状態によって異なります。近年は機器の改良も進んでいるとされています。

レーザー治療の適応|効果が期待できる場合・できない場合

適応とされやすいタイプ

すべての椎間板ヘルニアに同じように効果が期待できるわけではありません。一般的に、髄核が線維輪の中にとどまっている「膨隆型」など、比較的初期の状態に対しては効果が期待できると報告されています。

適応外とされやすいタイプ

一方、髄核が椎間板の外側に飛び出してしまっているタイプ(遊離脱出型など)では、効果が低いとされています。椎間板の内部を減圧しても、すでに外へ出てしまった髄核が引っ込むとは限らないためです。

また、適応と判断されて実施した場合でも、十分な効果が得られないケースもあると報告されています。「切らないから安心」というだけで選ぶのではなく、ご自身のヘルニアがどのタイプなのかを画像検査などで確認し、適応かどうかを専門医に判断してもらうことが大切です。

レーザー治療のメリット

一般的に、次のような点がメリットとされています。

  • 局所麻酔で行える
  • 皮膚を切開しない
  • 出血が極少量(針を刺す部分のみ)
  • 手術時間が短い場合が多い
  • 傷がほとんど残らない
  • 入院期間が短い、または日帰りで済む場合がある
  • 日常生活や職場への復帰が比較的早い場合がある

体への負担が小さい治療法として位置づけられることが多いようです。日帰りでの治療について詳しくは、ヘルニアの日帰り手術の記事も参考にしてください。

レーザー治療のデメリット|保険適用外・自由診療の費用面

一方で、次のような点がデメリットとして挙げられています。

  • 一般的に保険適用外(自由診療)のため、費用が高額になりやすい
  • 切開して行う手術に比べ、改善の効果が低い場合があると報告されている
  • すべてのヘルニアに対応できるわけではない
  • 実施している医療機関が限られている
  • レーザーの熱による周辺組織への影響の可能性
  • 症状が改善せず、後に別の手術が必要になる場合がある
  • 減圧の程度を確認する確実な指標がない

費用については、一般的に自由診療として1か所あたり数十万円程度かかるとされていますが、医療機関によって異なります。詳細は必ず実施している医療機関に直接確認してください。

保存療法(リハビリ等)という選択肢

ヘルニアの症状が比較的軽い場合、すぐに手術的な治療が必要になるケースは多くないとされています。姿勢や動作の改善、柔軟性・筋力の改善、投薬などの保存療法をまず十分に行い、そのうえで改善が乏しい場合に手術的治療を検討する、という流れが一般的な考え方の一つです。

また、レーザー治療を含む手術的治療を受けた場合でも、姿勢や動作といった根本的な要因への対策を行わないと、再発のリスクが残る可能性があります。姿勢とヘルニアの関係については、ヘルニアと姿勢の関係で詳しく解説しています。

医師から手術を勧められて迷っている方は、腰の手術を勧められたときの考え方も参考にしてください。

こんな症状はすぐに受診を(レッドフラグ)

次のような症状がある場合は、レーザー治療を検討する・しない以前に、早めに整形外科などの医療機関を受診してください。

  • 足のしびれや脱力(力の入りにくさ)が進行している
  • 排尿・排便の異常(出にくい、漏れる、感覚が鈍いなど)
  • 発熱を伴う腰痛
  • 安静にしていても痛む、夜間に痛みで目が覚める
  • 転倒・事故など外傷のあとから痛みが続いている

これらは緊急性の高い状態が隠れている場合があるとされるサインです。自己判断で様子を見ず、医療機関で評価を受けることをおすすめします。

よくある質問

Q1. レーザー治療は保険が使えますか?

一般的に、PLDDは保険適用外(自由診療)とされています。費用や支払い方法の詳細は、実施している医療機関に直接確認してください。

Q2. レーザー治療を受ければヘルニアは治りますか?

ヘルニアのタイプによって効果に差があると報告されています。膨隆型など初期の状態では効果が期待できるとされる一方、髄核が大きく飛び出したタイプでは効果が低いとされ、適応例でも十分な効果が得られない場合もあるとされています。効果を保証できる治療法ではないため、専門医とよく相談してください。

Q3. レーザー治療と保存療法、どちらを選ぶべきですか?

どちらが適しているかは、ヘルニアの状態・症状の強さ・生活背景によって異なります。症状が軽い場合はまず保存療法を十分に行うという考え方が一般的ですが、最終的な判断は主治医・専門医と相談して決めることが大切です。

まとめ

  • レーザー治療(PLDD)は、椎間板内部の髄核にレーザーを照射して内圧を下げ、神経への圧迫の軽減を目的とする治療法
  • 膨隆型など初期のヘルニアには効果が期待できると報告される一方、飛び出したタイプでは効果が低いとされる
  • 切開しない・短時間などのメリットがある一方、一般的に保険適用外で費用が高額になりやすい
  • 症状が軽い場合は、保存療法(リハビリ等)をまず十分に行うという選択肢もある
  • レッドフラグ症状がある場合は、治療法の検討より先に早めの受診を
  • 受ける・受けないの最終判断は、ご自身のヘルニアの状態を踏まえて主治医・専門医とよく相談を

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断や治療の代わりになるものではありません。症状が続く場合や強い痛み・しびれがある場合は、整形外科など医療機関を受診してください。

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