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ヘルニアは悪い姿勢だと酷くなる!進行させない為にできる対策を教える

ヘルニアは悪い姿勢悪化

こんにちわ。

腰痛治療家で理学療法士の平林です。

まず、知ってほしい事実を言います。

『ヘルニアは悪い姿勢で悪化する』です。

言われなくても、知ってるし、わかってるよ。

と聞こえそうですが、知っていてもできないのが我々人間なので、口うるさく伝えたいと思います。

という事で、今回は、【ヘルニアは悪い姿勢だと悪化する。進行させないための対策を教える】といったテーマで記事にしました。

この記事を読めば、
◎ 悪い姿勢はヘルニアを悪化させるので、良くない。という事が理解できるようになります。

そして、対策についても知ることができます。

最後まで読んで、ヘルニアを悪化させない為の対策を知ってほしいと思います。

では、本日もよろしくお願いいたします。

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ヘルニアは悪い姿勢だと酷くなる理由を話す

ここでは、悪い姿勢がヘルニアを悪化させる2つの点について紹介したいと思います。

知っておいて損はない知識なので、理解してほしいところです。

腰にものすごく負担が掛かるから

「腰は体の要だ」と言われているのを聞いたことはあるでしょうか。

腰は上半身と下半身のつなぎ目と言っていいので、中心であり、要になります。

なので、体を動かす為の重要な要素を担っています。

  • お辞儀をするとき
  • ごみを拾うとき
  • 走る、歩く

など。

様々な動作において腰は働きます。

というか、ほぼ全ての動作で腰は機能します。(寝ているなど例外はありますが・・・)

で、腰は上半身の重量を常に支えているので、大きな負担がかかっていること想像できるかと思います。

下記に紹介します。

姿勢と腰の負荷

姿勢による、腰への負担 立位を100%とした場合

このイラストは、当サイトでは、何度も使用してますが。

理解してほしい部分です。

まっすぐに立った時の腰への負担を100とすると、椅子に腰かけただけで、負担は1.4倍にもなります。

腰かけたまま体を前に倒すと、負担はさらに上昇します。

つまり、何気ない姿勢の変化なのですが、腰への負担はこれほど大きく変化するのです。

ちょっとした実験をここで一つ。

両手を伸ばしたまま、気を付けの姿勢から45度にお辞儀をしてみてください。
そのまま止めてみましょう。で、5秒かぞてください。

どうでしょうか?

きっと、10秒もすれば腰に負担がかかっているのが実感できるでしょう。

また、猫背なども同様に姿勢が悪くなると、上半身の重心の位置が変わるので、腰に大きな負担となるのです。

これらのことから、悪い姿勢は腰に大きな負担を与えているのです。

悪い姿勢は、椎間板を常に壊している状態である

次に、椎間板についてです。

腰が曲がった悪い姿勢は、椎間板への負担がとんでもなく大きくなります。

腰や背中が丸まってしまうと、椎間板というのがつぶれてしまうのです。

正常な腰を横から見みると、腰椎部分は軽く反っています。

人間の骨は上手にできていて、頭を支えるために、背骨はゆるーくSの字のように湾曲しているのです。

こうして、頭を支えて立位をとることができるのです。

この状態が理想的な姿勢であり、もっとも体に負担のすくない姿勢といえるのです。

つまり、理想的な姿勢であれば、椎間板への負担も最小限といます。

しかし、背中や腰が丸まった悪い姿勢は理想的な姿勢が逸脱してしまうので、椎間板へのの負担が増して、椎間板を壊してしまう状態でもあるのです。

つまり、悪い姿勢は、椎間板へのストレスを増し、それを壊す原因となってしまうのです。

これだけ体操

出典:東大病院、運動器疼痛メディカルリサーチ&マネジメント講座

ヘルニアを進行させない為には、椎間板を悪くさせない事

椎間板のダメージが椎間板ヘルニアのもとになります。

なので、ヘルニアを悪化させないためには、できるだけ椎間板を健康な状態に保つということが大切になります。

つまり、椎間板が壊れるような力を、できるだけかけないようにすること。

このような配慮が、椎間板ヘルニアの発症・悪化を防ぎます。

椎間板への負荷を考えない姿勢や動作は、確実に椎間板を悪くするので、日ごろから、椎間板をいたわった姿勢、動作を心がけるようにしましょう。

しかし、椎間板への負担をゼロにすることはできません。

少しでも減らしてあげようとする継続した努力が必要になります。

では、以下に参考として、具体的なポイントをお伝えしておきます。

① 良姿勢を意識する

これはもう、当然と思ってください。

誰でも、意識しないと姿勢は崩れます。

なので、時々チェックしてよい姿勢を維持するように心掛けましょう。

そこで、重要なのが腰を少し反らせるのがポイントです。(反らせるというか、立てるというようなイメージ)

特に椅子に腰かけているときは負担が大きくなるので、注意が必要です。

また、いくら姿勢がよいといっても長時間の同じ姿勢は良くありません。

なので、こまめに姿勢を変えるのが重要です。

そして、ストレッチや軽い体操も時折しましょう。

そうすると腰への負担はやわらいできます。

② 腰に負担のかかりそうな動作に注意を払う

静的な姿勢だけでなく動作時の動的な姿勢も重要です。

膝を使わないで物を持ち上げたり、力任せに雑な動作をしたりするとそれだけ腰への負担は大きくなってしまいます。

最悪、動いた瞬間に椎間板への負担が大きすぎて痛めてしまう可能性もあります。

急激な動作は、椎間板への急激な負荷につながります。

なので、急激な動作は極力しないように心がけましょう。

また、スポーツなどの運動は体にとって良い面もありますが、関節や椎間板に負荷をかける機会ともなります。

椎間板を損傷させる場合もありますので、スポーツをするときは、十分なストレッチなどをして、痛みを起こさせない努力をしましょう。

③ 体重管理をする

体重は直接的に腰への負担に影響します。

太ってしまえば、太るほど椎間板への負担は大きくなります。

体重が増えると、良い姿勢を保ちづらくなってしまうのと、直接的に腰への負担を強めます。

その結果、腰痛になってしまう。

といった人も少なくありません。

なので、体重を減らすことで腰痛の軽減につながる可能性は多いにあります。

歩行やランニング、スポーツなど運動による減量を基本として、無理のない範囲で行いましょう。

もちろん、運動は腰への負担となりますので注意を払いながら行ってください。

そして、食事管理を行う事で、体重は自然と減っていきます。

体重をコントロールする事も腰痛改善の一つの方法になるので、理解してほしいと思います。

椎間板は一度壊れたら再生しない。という話

椎間板は背骨と背骨の間にある、クッションの役割を担っています。
背骨の緩衝材です。

この椎間板は、丈夫な線維輪(せんいりん)とその内部にあるゲル状の髄核(ずいかく)といったもので構成されています。

本来、椎間板は少々強い力がかかっても壊れない強さを持っています。

しかし、血管のない組織でできているため、壊れてしまうと、基本的に再生しないのです。

皮膚をけがして出血しても、血液が固まって出血は止まり、時間が経つと皮膚はつながって元通りになりますよね。

しかし、椎間板はこうはいかないのです。

そこが困ったところではあるのですが。

しかし、椎間板は、一度亀裂ができてしまうと、しばらく安静にしたからと言って、皮膚の怪我のように亀裂が修復されるわけではありません。

自然には元にもどらないのです。(だからといって、痛みが軽減しないという事はありませんので、怖がらずにしてください。)

なので、椎間板ヘルニアを起こさないためには、椎間板を壊さないことが重要になります。

一つの参考にしてほしいと思います。

再生医療が進化している話

近年の再生医療の進歩は目覚ましく、椎間板の再生治療にも応用されるようになってきています。

椎間板には血管がなく、自己修復が困難でありますがデメリットばかりでもありません。

椎間板においては移植手術などの拒絶反応が少ないようです。

したがって、他人の細胞も治療に使うことができるというメリットがあります。(これをした方がよいかどうかはわかりませんが・・・)

現在も研究が進められていますが、なかなか上手くいっているようです。

このままいけば、近い将来には壊れた椎間板を修復治療ができるようになるかもしれません。

このような治療法が開発されても、突然椎間板が裂けて髄核が飛び出してしまったら、手術の必要もあるでしょう。

しかし、髄核を摘出する際に再生治療を同時に行えば、再発を予防することもできるかもしれません。

こればっかしは、どちらが良い。

というのは、わかりませんが。

手術よりも、ひとまず、再生医療の方を試してみる方がいいでしょう。

だって、手術をしてしまったら、元に戻すことができないので・・・。

このような中で、椎間板ヘルニアを発症させないようにするのであれば、椎間板が壊れる前に、予防的な再生治療(変性した椎間板を若返らせるような治療)を施す方がいいでしょう。

実際はわかりませんが、いずれにしても、再生医療によって症状に悩まされる人の数が減ることは間違いないかもしれません。

ここの話は、もしかしたらの話としてとらえておいてください。

まとめ

今回は、ヘルニアは悪い姿勢で悪化する。

というお話をしました。

悪い姿勢は、物理的にも腰への負担を増やします。

負担が増えれば椎間板は損傷しやすくなり、損傷してしまえばその部分から髄核が飛び出してしまいます。

で、椎間板ヘルニアになってしまう。

といった結果です。

そして、椎間板は比較的早期から変性し、亀裂などが入りやすい状態へ変化していきます。

したがって、椎間板ヘルニアを予防するためには、できるだけ椎間板を壊さないようにすることが大切なのです。

人間は、活動している間中、寝ている姿勢を除けば、必ず腰に負担がかかっています。

つまり、腰への負担は常にあるし、姿勢によって左右されます。

ヘルニアを悪くさせないためには、椎間板への負担を減らす。

これが重要なことであり。

そのためには、常習的な悪い姿勢を良い姿勢に変更するといったことが重要になるといえます。

ヘルニアを悪化させないためには、良い姿勢を意識する。

当たり前なことではありますが、今一度、意識してほしい部分です。

今回の話が、あなたの役に立てばうれしいです。

本日も最後までありがとうございました。

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