こんにちわ。
腰痛治療家で理学療法士の平林です。
脊柱管狭窄症と圧迫骨折は、
併発しやすい傾向があります。
圧迫骨折と診断された方は脊柱管狭窄症を併発している可能性があります』
これは、なぜでしょうか?
という事で、
今回は、
脊柱管狭窄症と圧迫骨折の関係についてお話ししたいと思います。
脊柱管狭窄症とは脊髄神経の通り道が狭くなってしまい、
脊髄神経に何かしらの影響が働いてしまう事で、
腰・足に痛みやしびれなどの感覚障害が生じてしまう病態です。
圧迫骨折は背骨である上下の椎体が薄くなり、
弱くなってしまう事で椎体自身に亀裂が入ってしまう事を言います。
そして、
気付いた時には、腰に痛みを感じている。
という病態です。
この2つの病態は密接な関係があります。
今回は、これについて話していきたいと思います。
この記事を最後まで読むことで、
脊柱管狭窄症と圧迫骨折の関係を知る事ができ、
あなたの腰痛改善に役に立てると思います。
是非、最後まで読んでほしいと思います。
※ 圧迫骨折とは、※高齢者に多い症状と言われています。
背骨である椎体が自然(外傷の場合もある)弱くなっていく事で、
亀裂などが生じている状態を指します。
椎体と椎体の間も狭くなる事や、
椎体自身が薄くなったり、棘が出てきたりしてしまいます。
これが何かしらの影響を与えてしまい、
痛みとして発症している状態を圧迫骨折といいます。
なので、
多発部位としては、胸椎12、腰椎1,2番目なので、
腰より若干上の方を痛めてしまっている事が多いでしょう。
1 脊柱管狭窄症と圧迫骨折の関係とは?
脊柱管狭窄症と圧迫骨折は関係性がないように感じますが、
結構関係しています。
脊柱管狭窄症の患者さんの中には、
圧迫骨折を併発している方がいらっしゃいます。
脊柱管狭窄症の患者さんは、
痛みを逃れるために前かがみで過ごすことがおおくなります。
これは、脊柱管狭窄症の対策として、
一般的には前屈や前かがみが有効だと言われている事にあります。
(実際には、そうでない場合も多いですが、、、、)
そして、
前かがみや丸まった姿勢によって、
椎体に偏った負担がかかってしまう事で、
圧迫骨折が起こってしまうと言えます。
前かがみの姿勢が多くなることによって、
内蔵の働きも衰えてしまい、骨の新陳代謝も悪くなります。
そして、
骨がもろくなってしまって、
圧迫骨折が起こってしまうということもあるでしょう。
ということで、
脊柱管狭窄症の患者さんが前かがみの体勢になることによって、
気付かないうちに圧迫骨折がおこってしまっているとうことが考えられるのです。
2 脊柱管狭窄症と圧迫骨折は併発するのか?
先程も述べた事から、
脊柱管狭窄症の患者さんは、
圧迫骨折を併発してしまう可能性があります。
脊柱管狭窄症の症状によって、
姿勢が前かがみになってしまうことにより、
椎体に負担がかかってしまい、圧迫骨折になってしまっている。
という流れです。
また、脊柱管狭窄症になってしまうと、
痛みからどうしても運動不足になってしまうこともあるでしょう。
この運動不足によって、
内蔵の働きも悪くなり、筋肉も低下してしまいます。
そういったことから、
骨の栄養素も失われてしまって、
圧迫骨折が起こってしまったりする。
という考えもできます。
圧迫骨折自体が、グシャリと潰れてしまうような骨折なので、
骨自体が強くあったり、筋肉によって、負担が軽減していれば、
こういった骨折を防ぐことも出来ると言えるでしょう。
3 圧迫骨折は脊柱管狭窄症になりやすい?
では、
圧迫骨折が起こってしまった方は脊柱管狭窄症になりやすいのでしょうか?
結論として、なりやすい言えます。
背骨の椎体が圧迫骨折を起こすと、
椎体がつぶれて後方にずれてしまい、
脊柱管が狭まくなり、脊柱管狭窄症を引き起こす場合もあるでしょう。
圧迫骨折をおこしてしまうことで、
なっていなかった。
脊柱管狭窄症になってしまうということもあるのです。
この流れから、
密接な関係があるということは、わかりますね。
両方を併発してしまうと、
痛みから生活に支障がきたしてしまうので、
どちらにもならないように予防することがとっても大事になってきます。
腰の病気全てに言えることなのですが、
原因として、
- 筋肉の低下
- 姿勢の悪さだったり
- 運動不足
ということが原因として考えられます。
自分の生活を今一度見直してみて、
脊柱管狭窄症や圧迫骨折を引き起こさないようにすることが、
最も大事なことだと言えるでしょう。
なってしまってからは治るまで時間がかかってしまいますし、
強い痛みに襲われてしまうので、
自分自身で気をつけるようにするべきでしょう。
4 まとめ
脊柱管狭窄症と圧迫骨折について書いていきました。
関係ないと思われるような2つの症状は、
密接に関係しているということがわかりましたね。
腰の病気というのは様々な病気が併発する可能性もあるし、
どれも密接な関係があるのです。
どれも原因としてあげられることは、
加齢であったり、運動不足、姿勢の悪さなど。
自分で気をつければ防げることもあるので、
防げることは自分で防ぐように意識しましょう。
腰の病気というのは完治するまで時間がかかってしまったり、
なかなか治らずに激痛を我慢することもあるでしょう。
もし、
あてはまるような症状が出てしまっていたら、
すぐに病院を受診して適切な処置をしてもらうべきです。
ほっておくと腰痛は悪化してしまう可能性があります。
早めの対処によって、短期間で痛みから解放されたりする事もあります。
なので、
痛みを我慢しないですぐに対症するのがいいでしょう。
是非、意識して欲しいと思います。
今回の話もあなたの役にたてばうれしく思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
では、次の記事もよろしくお願いいたします。
中高年の男性に多い症状と言われています。
神経をおさめている脊柱管の内面が、前からは、椎間板、椎体後縁骨棘の突出、後ろからは黄色靭帯の肥厚、横からは椎間関節の棘で狭くなった状態を指します。
神経や神経周辺の血管も圧迫されるため、
脊柱管内で、上下の自由移動ができずに、少し歩くと痛みやしびれで立ち止まり、休憩しながら歩き進んでいくというようになります。
しゃがんだり前屈すると、神経の状態が解放されるので、動けるようになります。
このように脊柱管が狭くなってしまった状態で、
脊髄神経を圧迫してしまっている状態のことを脊柱管狭窄症といいます。