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脊柱管狭窄症とヘルニアに違いはない!?その理由を説明する

脊柱管狭窄症とヘルニアの違いは?

こんにちわ。

腰痛治療家で理学療法士の平林です。

  • 脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)って聞いた事がある
  • 椎間板ヘルニアって聞いた事がある

という人は多いでしょう。

聞いた事がある程度で、どんな病状であるのか具体的にはわからない。

っていう方がほとんどではないでしょうか。

医療用語だし、専門的すぎるので、知らないのは当然でしょう。

この二つの病態は、主に腰と足に痛みやしびれを発症させます。

また、

脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアは症状が似ています。

  • 脊柱管狭窄症と思っていたら、椎間板ヘルニアという診断であったり。
  • 椎間板ヘルニアだと思っていたら、脊柱管狭窄症という診断であった。

なんていうこともしばしばあるのです。

腰や足に痛みやしびれを感じさせるので、

症状が似たりよったりになるのは当然な事かと思います。

さらに、

脊柱管狭窄症に特徴的な症状や現象があり、

椎間板ヘルニアに特徴的な症状や現象があるのです。

今回は、【脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの違いについて】紹介していきたいと思います。

この二つの病態は、腰痛の代表的な症状と言っても過言ではありません。

なので、

この2つの病態を抑えて置くと、腰痛改善の為に役立つ事でしょう。

是非、今回の話を聞いて頂き、治療に役立ててもらえたらうれしく思います。

では、参りましょう。

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1 脊柱管狭窄症と腰椎椎間板ヘルニアの違いについて

椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症の症状には、違いが大きくありません。

ほぼ変わらないのです。

腰や下肢に痛みやしびれを発症しますし、

足自体に力が入りにくくなることもあります。

双方とも、この可能性があり、症状自体での区別は難しいでしょう。

ただ、病態が違う事によって、特徴的な症状があるのです。

●椎間板ヘルニアは腰を中心として、
下肢に連続的な痛みやしびれを発症する傾向があり、
安静にしていても、
じわ~と足にしびれや違和感を感じたりする特徴があります。
●脊柱管狭窄症は、腰自体には、あまり痛みを感じません。
痛みがあっても軽度であり、
安静にしていれば腰にほとんど症状はないのが特徴です。

背筋を伸ばして、歩いたりすると下肢にしびれや痛みが出て、

歩きづらくなってしまうというのがあります。

これを、

間欠性跛行(かんけつせいはこう)といって、

前かがみになったりすることで症状を抑えることができます。

このように、脊柱管狭窄症は前かがみになると痛みが軽減する特徴があります。

50代以上の方に多い傾向があるのです。

椎間板ヘルニアは、10代から40代と幅広く、誰にでも発症する傾向が多いです。

これらが、脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの特徴と言えるでしょう。

脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアの見極めは、

レントゲンやMRIといった画像検査でハッキリわかるので、

いまいち、診断がわからないという場合は、画像検査をするのも必要でしょう。

2 実は、違いはハッキリしない。という事実

脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの違いを上げてきましたが、

そこまで大きな違いはないというのが特徴です。

症状としてそこまで差異はありません。

脊柱管狭窄症は50代以上の方に多く。

椎間板ヘルニアは10代から40代の方に多いというのが特徴的です。

あとは前屈した時の下肢痛の度合いも判断材料にできます。

しかし、

  • 安静時にどのくらい痛みやしびれを感じるのか?
  • 痛みやしびれの強さや継続時間
  • 痛みやしびれの発症部位

などによって、脊柱管狭窄症なのか?椎間板ヘルニアなのか?

という、大まかな予想は可能です。

その予想と診断結果から、治す為の運動方法も変わってきます。

なので、

ある程度、病態の予想はしておくのがいいでしょう。

3 腰部脊柱管狭窄症の特徴

腰部脊柱管狭窄症の症状の特徴というのは、

長い距離を続けて歩くことが困難になることです。

歩いていると痛みやしびれで休息を取りたくなります。

しかし、

数分休むと再度、歩けるようになり。

これを、繰り返します。

この事を間欠性跛行(かんけつせいはこう)といって。

脊柱管狭窄症の特徴的な症状の一つです。

腰部脊柱管狭窄症は腰自体に痛みはあまりなく、

安静にしているときは症状は少ない傾向があります。

背筋をのばして歩いたりすることで、

しびれや痛みが出てきて、歩きづらくなるというのが特徴であり。

進行すると下肢の筋力が落ちて、

歩く時に、足が持ち上がらず、すぐつまずき安くなるのが特徴ともいえます。

ここまで悪化しないように、早めの対処が必要になるでしょう。

4 腰椎椎間板ヘルニアの特徴

椎間板は線維輪と髄核という物資で出来ており。

背骨と背骨を繋ぐ、クッションの役割をしています。

そのクッションの一部が出てきてしまって神経を圧迫してしまう事により、

腰痛や、下肢のしびれという症状が出てきてしまうのです。

これを椎間板ヘルニアといいます。

椎間板が加齢などによって変形し断裂して起こることもあります。

悪い姿勢や、日常生活動作や作業でヘルニアがおこりやすくなるのが一番の原因です。

椎間板自体が飛び出してしまっても腰や足に症状がない方も稀にいます。

このような場合は、

気にすることなく、腰痛を起こさないように気を付けるだけでしょう。

椎間板ヘルニアの特徴としては、

安静にしていても、足や腰に痛みやしびれ・違和感を感じる事がある。

という事です。

じっとしているだけなのに、

なぜか、腰や足に違和感・痛みを感じるといった場合は、

椎間板ヘルニアの可能性を疑ってもいいでしょう。

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5 脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの実際にあった体験談

ここでは、脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの体験談を紹介していきたいと思います。

【脊柱管狭窄症の実際の体験談】

 

30代、サラリーマン、男性 Wさん。

約2年前に、

「10分ぐらい歩くと右腰の痛みと、腰から右足の痺れで、歩けなくなる。

少し休むと、また少し歩けるが、続けていると、その間隔が短くなる。

歩くのがつらいので、外出するのが嫌になり、引きこもり状態になってしまった。

自転車に乗っていると、あまり痛みを感じないので、外出するときは自転車に乗っている。」

 

という事で。

なによりも歩くのが億劫になり、引きこもり状態になってしまったとの事です。

 

このような場合は、

引きこもりにさせないような工夫をしていくのが必要でしょう。

痛くて出れないからと言って、自宅に籠ってしまうと、

活動量が下がり、痛みの悪化をさらに招きます。

なので、

少しでも引きこもらないようにする努力をするのがいいでしょう。

また、

自転車は歩くより腰への負荷が少なくなるため、

痛みを感じにくいという人もいます。

転倒の可能性が低いなどの場合は、自転車での移動もありでしょう。

 

40代 主婦 女性 Tさん

数年前から脚に違和感を感じつつも、これまで、辛い症状はなかった。

時折、腰が辛いなと感じてはいたが、数時間経つと治るので、気にしなかった。

そして、

「今も足先の痺れは残っているが日常生活には困らない状況である。

痺れが強い痛みに変わっていったときは、歩くことも困難であったが。

それも一年間で、数回程度。

たまに、マッサージや整体も体験した改善した!という気持ちにはならなかった。

年齢も年齢になってきたので、今は予防のためにストレッチを行いつつ、姿勢を意識するようにしている。

 

このTさんは、現在、痛みやしびれで困っていない。

というのが最大の強みでしょう。

しかし、

腰に違和感を感じた経験が何度かあるので、

ここで、今から対策をとっていくのがいいでしょう。

腰痛にならない為に必要な姿勢や動作を身に着ける事で、

あなたは腰痛から一生バイバイできると思います。

【椎間板ヘルニアの実際の体験談】

 

20代 大学生 男性 Yさん

腰と足が痛くて、整形外科を受診したら、ヘルニアとの診断であった。

早速のリハビリを促され。

運動療法や牽引・ホットパックなどを行った。

運動療法によって、自分に適したリハビリ内容を行う事で、あれよあれよと。

腰と足の痛みは軽減していったとの事。

当初から比べると見違えるくらい、痛みが無くなっている。

と感じられています。

この時が、運動療法の効果を実感できた瞬間である。

このことから、リハビリは大切だと思うようになったとの事です。

 

このYさんは何よりも、リハビリに積極的に取り組んだ事がみえます。

そして、その結果痛みが改善したのでしょう。

リハビリは早めにやればやるほど、効果が出やすいので。

後回しにしない方がいいという事がこの話からわかるでしょう。

椎間板ヘルニアは、誰にでも起こり得る症状だと言えます。

今から、予防意識を持つことは大切な事だと思うわけです。

6 まとめ

いかがでしたか?

脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの違いについて、

おおまかには把握はしていただけましたでしょうか。

脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアは症状がすごく似ています。

腰・足のしびれや痛みだけで判断するのは難しいという事です。

診断を確定するためには、

症状の発症原因や生活スタイル・症状の出現要素などで大きく変化してきます。

なので、

検査を行い、分析しつつ、診断を探り出さなくてはいけません。

脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの違いは、症状にそれほど大きな差はありません。

症状は似ており。

発症要素が違うのが一番のポイントでしょう。

症状が似ているからと言って、治療方針が一緒である。

というわけではありません。

脊柱管狭窄症でも、椎間板ヘルニアでも、改善させる事は可能であり。

治療方針は変わったりもします。

なので、

しっかりと診断を確定し、治療に取り組むことで、あなたの症状は改善するでしょう。

是非、諦めずに自分に適した治療法を見つけられればと思います。

今回のお話もあなたの力になれば嬉しく思います。

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