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歩くのは腰痛のリハビリとして効果はあるのか?考察してみた

歩くのはリハビリになるの。

こんにちわ。

腰痛治療家で理学療法士の平林です。

突然ですが、

【腰痛の時に歩く事は腰に効果はあるのか?】

こんな疑問を感じた事はないでしょうか?

病院では注射や薬を打たれ、電気や温めたりするだけで終わり。
歩ける時は歩きなさい!と指導されるだけ。

という様な事を。

そもそも、腰の痛みが酷い場合は歩く事も厳しいし、つらいでしょう。

我慢できるくらいの痛みであれば歩く事はできるけど・・・・。

こんな感じではないでしょうか。

また、

運動不足 = 歩いていない

運動していない = 歩かなきゃいけない

というように思いこんでいる方も少なくありません。

しかし、

実際には、腰の痛みを治すために歩かなきゃいけない。

という事はありません。

歩かなくても、腰の痛みが治る人は沢山いるのです。

この事実を知ってほしいなと思っています。

そこで、

今回は、

【歩く事は腰痛を治すために効果があるのかどうか?】

というテーマで話していきたいと思います。

腰が痛くても無理して歩いていたり、歩かなきゃいけない。

などと脅迫観念的に感じていた方などには、考えが変わる必見の内容になっています。

是非、読んでみてください。

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1  腰痛の時に歩く事は痛みの改善に効果あるのか?

まず、歩く事は腰痛に効果があるのかについては、

【どちらとも言えない】

というのが答えになります。

歩く事も歩かない事も正解なのです。

  • 歩く事で腰の痛みが軽減して、調子が良くなる人もいる
  • 歩かなくても腰の痛みが軽減して、調子が良くなる人もいる
  • その逆に、歩く事で腰の痛みが悪化して、調子が悪くなる人もいます。

歩く事は運動として、有効だと考える人は多いですが、必ずしもそうであるとは限らないのです。

ここで、実際の体験談を一つ紹介したいと思います。


Rさん 40代女性 主婦

 

ある日突然、腰を痛めて布団から起き上がれなくなりました。

その時は歩く事も辛い状態で、なんとかして病院にたどり着き、
鎮痛剤の注射を腰に直接打つことになりました。

そしたら、
なんと!10分程度でみるみると痛みが改善。
歩けるようにまでなりました。

医師からは、今後はしばらく安静にして、痛みがひいたら通常の生活に戻って良いとの診断であったので、すぐにいつもと同じ生活を送りました。

私は歩いて買い物に行ったりと移動手段としては、歩く事が多かったのでいつもと同じように歩きました。

そうすると、
腰を痛める前には感じていなかったのですが、何故か歩けば歩くほど腰の痛みは強くなってきました。
しかし、
いつもと同じ日常生活を送り、その後も、歩き続けました。

でも、歩くと余計に腰の痛みは強くなる一方で。
悪くなっていると感じました。

そこで、
病院を受診する事を決め、お医者さんからは、

【歩く姿勢が悪いから腰痛になるんだよ】

という診断でした。
この時に、

あ!姿勢が悪い事が原因なのか!?

と初めて気づく事ができました。
やみくもに歩き回るのは逆効果なんだなぁと思いました。

これは、(患者さん)お客さんの体験談であります。

如何でしょうか?

このお話から言える事は、

  • 歩く事は、知らず知らずに腰を痛める行動になる可能性がある
  • 歩く姿勢が悪いと腰の痛みを悪化させる可能性が高い

このような事が言えるのではないでしょうか。

2 歩く事よりも、リハビリが大切

歩く事よりも【リハビリ】をしましょう。

という考えの方が大切です。

リハビリとは、リハビリテーションの略で広い意味として、

【何らかの理由で能力低下、機能低下した状態を回復させるように働きかけること】

をいいます。

なので、

歩く事もリハビリの一部になるのです。

その他に、筋トレやストレッチ、走ったりなどもリハビリの一部として考える事ができます。

高齢になればなるほど、難しい運動や激しく体を使う方法は厳しくなります。

ですので、

【運動 = 歩く = リハビリ】

という解釈になりやすいのは仕方ないかもしれません。

しかし、

実際問題として、大切な考え方は、

運動=歩く=リハビリではなくて、運動=体を動かす=リハビリ

という考えの方がいいのではないかなと思うわけです。

3 リハビリとして歩く事を指導されたけど、痛みが変わらないのはどうして?

歩く事で痛みが変わらない原因として2つ考えられます。

  1. 【歩く姿勢が悪い】
  2. そもそも、歩く事が過負荷(無理をしている)の可能性がある。

3-1 歩く姿勢が悪い

やはり歩く姿勢が悪いと腰に負担がかかってしまいます。

これが原因で歩いても腰痛が発生してしまいます。

下腹が出た姿勢や猫背など、全て腰に負担をかけやすい状態です。

当然このような姿勢で歩くと、痛みが出てしまうのは想像できるのではないでしょうか?

3-2 そもそも、歩く事が過負荷(無理をしている)の可能性がある。

これは、まだ、歩く負担に対して腰の筋肉や関節の動きが対応できていない。

という事が考えられます。

なので、

歩くような動的な要素よりも、ストレッチや軽い筋トレなどの静的な要素を行うべきである段階と言えます。

段階にしてみると。

1段階が、ストレッチや軽い筋トレなどの静的要素の運動

2段階が、歩く事や水泳などの動的要素の運動

となります。

つまり、

過負荷になっている要素としては、初めの1段階を飛び越えて、2段階から行ってしまっている状態といえるのです。

なので、

2段階に行くためには、痛みが減ってくると同時に。
歩く事も試験的に行い、痛みが出るか?出ないか?

を判断していく必要があります。

筋肉の衰えは想像以上に早いです。

一度衰えてしまったものは、取り戻すのに倍以上の時間と手間がかかります。

歩くこと一つとっても、十人十色なのです。

知らず知らずのうちに自分流の楽な歩き方になってしまい、積もり積もって結局は腰痛になってしまうという流れが多いのです。

丁寧に1段階→2段階という流れを踏むことが必要だと思うのです。

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4 歩く事で腰痛が楽になる人も多いのはなんで?

逆に歩く事で腰痛が楽になる人の理由としては、腰周囲の筋肉や関節に適度な刺激を与えられるからだと考える事ができます。

どうういう事かというと、

痛みが悪化する場合は、腰周囲の筋肉や関節可動域の低下が生じている場合が多いのです。

腰の関節可動域が低いと、腰を固めてしまっている事になるので常に腰の筋肉は緊張してしまいます。

この緊張状態が腰の痛みの一つとして言えるのです。

つまり、

歩くと腰が楽になる人は、腰の緊張がとれて、痛みが楽になる。

という事が一つの可能性として言えます。

5 まとめ

腰痛には、歩くことは有効です。

しかし、

【歩く時の悪い姿勢】【運動=歩く】などの思い込みは腰痛を悪化させる原因になります。

腰痛を取り除くために、歩く・歩かないは個人や状況・環境によって変わってきます。

昔は歩く事が腰痛対処として有効であったのが、今は、歩かない方が腰の調子が良かったりする人もいます。

なので、

一概に、歩く事が有効であると思い込む必要はないと思うのです。

歩こう、歩かなきゃ、ではなく。

【この腰の痛みを治すめには何が効果があるのか?】

これを考える方が良いでしょう。

また、

時にはリハビリテーションや接骨院に行って、専門のアドバイザーに相談したりするのも良いと思います。

一人で勝手に判断せずに歩き始めることが大切だと思う訳です。

腰痛にリハビリが必要なのは、結局はご自身の身体の為です。

人間は進化の中で二足歩行で歩くようになりました。

そこから、脳や上半身などの重みのあるものを、腰と二本の足だけで支えています。

その支えている要として腰があるのですから、放置していたら起き上がれなくなってしまう可能性も高いのは、当然想像できるのではないでしょうか。

一番良いのは、専門家に話をして、出来る限りの情報を引き出すこと。

それに自分自身を照らし合わせてみて、この方法なら出来るんじゃないかと思ったらやってみることかなと思うのです。

方法があえば必ず結果も伴ってくると思いますし。

歩く事で腰痛が楽になる人が多いのも先ほど言ったように、きちんと自分自身の身体に合った方法で、腰痛改善の歩き方をしている人たちがいるという事だけです。

正しい姿勢や脊椎に意識を集中して、腰痛に対抗できる腹筋や背筋などを鍛えているからだという事も言えます。

腰痛で悩んでいる方も、正しい情報を身に着けて悩まされる日々から解放されるといいなぁと願います。

この記事があなたの力になれば嬉しいです。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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