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腰椎椎間板ヘルニアで下肢痛。手術を検討すべきか?を考察

腰椎椎間板ヘルニアの下肢痛

こんにちわ。
腰痛治療家で理学療法士の平林です。

腰椎椎間板ヘルニアで下肢痛がある場合、

手術が有効であると聞いた事はないでしょうか。

椎間板ヘルニアの治療と言ったら、

手術しかないというイメージをお持ちの方は沢山いると思います。

しかし、

実際に腰椎ヘルニアで下肢痛がある場合は手術が有効なのでしょうか?

  • 少し腰と太ももの裏が痛いだけ
  • 腰と足裏にしびれを多少感じるだけ
  • 腰から足裏にかけてしびれがヒドクて歩くのも辛いだけ
  • 腰だけが痛くて動くのが辛いだけ

などというように。

軽い症状から重い症状まで様々です。

上記のように、

腰から足にかけて症状があったり、

下肢痛がある場合に手術をしたほうがいいのでしょうか?

と思う中で、

今回は、椎間板ヘルニアと手術についてというテーマで話していきます。

さらに、

椎間板ヘルニアの手術のメリット・デメリットと

手術をした方の実際の体験談を紹介したいと思います。

椎間板ヘルニアと診断された方にとって、

心の味方になる内容になると思うので、読んでほしいなと思います。

では、本日もよろしくお願いいたします。

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1 ヘルニアで下肢痛があると手術しかないのか?

まず、答えを言うと、

ヘルニアでも手術をしないで良くなる事は多いにあります。

ですので、

椎間板ヘルニアは手術しかないというイメージは捨てて欲しいと思います。

椎間板ヘルニアと診断されても、

軽い症状から重い症状まであります。

軽いか重いかという判断を決めるのは、

難しい所ではありますが、

症状が酷い場合は重いとされるでしょう。

で、

椎間板ヘルニアと診断されて、

重い症状でも、手術をしないで痛みや痺れが改善するケースも多々あります。
(実際に治療してきた経験もあるので・・・)

なので、

必ず治るとは言えませんが、

重い症状でも椎間板ヘルニアは手術をしなくても良くなる場合がある。

と考えてほしいのです。

しかし、

確かに、手術しかない場合も存在します。

また、

  • 下肢痛が酷い
  • 感覚や運動麻痺が出て歩けない、立てない
  • 排泄が困難になってしまう

という場合は、手術を検討しても良いでしょう。

それでも、

まずは、手術しかない!

というわけではなく、手術は最後の手段である。

と思う方が良いのではないでしょうか。

と個人的には思うのです。

2 腰椎椎間板ヘルニアに手術は有効なのか?

上記でもお話した通り、手術は最後の手段だと思っています。

なので、

何をしてもなかなか治らない、

変わらないと言った方にとって手術は有効でしょう。

  • 半年以上手術以外の治療を続けても改善が見られない
  • 強い痛みが一向に収まらない
  • 排泄に障害が出てきてしまう

などの場合に手術が有効といえます。

実際に手術を手術を進められるのは1割の方です。

9割の方が手術以外の治療で良くなると言われているのです。

3 腰椎ヘルニアの手術のメリット

椎間板ヘルニアの手術のメリットというのは、

やはり痛みが軽減する事でしょう。

特に排泄・排尿障害が改善する事は最大のメリットではないでしょうか。
(排泄・排尿障害があった場合によるが)

そして、

もとのように生活や運動ができるようになるといったことだと思います。

手術を受ける患者さんの多くは、

保存治療をしても効果がなかったり、

重度の椎間板ヘルニアで、

生活に支障をきたしてしまっている人だったりします。

生活に支障をきたしてしまうと、

生活が成り立たないため、

手術を受けることによってもとの生活に戻ることができるというメリットがあります。

また、

椎間板ヘルニアの手術は、

日帰りや入院日数が短くできる手術もあったり、

数日で歩く事ができるようになったりと患者さんの負担が少なく済む手術方法があります。

なので、

手術をする際には、

ちゃんと、どういった手術方法なのか?

何日で何ができるようになるかなど。

医師とちゃんと話し合って決めていきましょう。

4 腰椎ヘルニアの手術のデメリット

腰椎椎間板ヘルニアの手術でも、デメリットはあります。

何よりも、手術というのは、

【執刀医の技術によって大きく変わる】

と言った事でしょう。

これは、ヘルニアに関してではなく、すべての手術について言える事ではあるのですが。

デメリットと言ったらこの事ではないでしょうか。

いくら慣れているからと言って、100%大丈夫。

という事はやはりありません。

すぐそばに脊髄が通っているので、

手術によって傷つけてしまったりする事は数パーセントでもあるでしょう。

手術方法によっても変わってきますが、

それでも必ず副作用や何かしらのデメリットは存在します。

なので、

手術をするという事は必ず、

デメリットも生じる可能性がある。

という事を思う必要があると思うのです。

5 椎間板ヘルニアの手術の体験談

椎間板ヘルニアの手術をした方の体験談です。

 

Aさん 男性 30代

 

「内視鏡下椎間板摘出術(MED法)という手術で、手術後は二週間の入院となりました。

 

手術直後は身動きが出来ないため、おむつを当ててもらい、尿の管がはいりました。

 

退院してからも、傷口の痛みだけでなく左下肢の痛みが残っており、手術した事への不安な気持ちもありました。

退院後、一年間は自宅療養し、腰への負担がかからないような生活に努めるようにとの事で。

 

この時に腰へ負担をかけないようにする事がどれほど大変なのかという事が理解できた時間でした。

で、痛みに並みはあったが、少しずつ痛みが良くなっているのを感じました。

 

今現在も、介護の仕事をしていますが、夜勤のない体に負担のかからないような施設で働いています。

 

現在は少し腰に痛みを感じる事はあるが、腰に気をつかいすぎる事なく過ごせてます。

 

今では、職場環境も変わったおかげで、約7年が経過したが痛みはほとんどなく、生活に支障はありません。

これも、手術をしたおかげなのかなぁと思っています」

 

 

Tさん  40代 女性

 

「顕微鏡下椎間板摘出術(MD法)という方法で手術をしました。

手術前は長く立っていることや歩くこと、寝ることもできませんでした。

 

手術翌日は筋力低下などもあり、長くは歩けませんでしたが、3日後には支えがなくても自由に歩けるようになったのには、驚いています。

 

この頃にはベットを平にして朝までしっかり眠ることができた。

しばらくの間は朝起きると足にしびれと痛みがあったが、術後二ヶ月頃にはそれもだいぶ減ってきました。

 

しかし、

完全に消失した!という事はなく、

今でも腰に気をつかいながら、生活はしています」

 

 

Sさん   50代  女性

 

「約2年前に内視鏡下椎間板摘出術手術は全身麻酔で行いました。
目が覚めてから痛む事もなくしっかり休めました。

 

手術後、ベッドから出ないように言われ歩行器での移動を許されてからはリハビリなどしなくても歩けましたし痛みもありませんでした。

 

入院中は毎日リハビリの時間はありました。頑張って歩く練習を行い、あるくのもすぐにできるようになりました。

 

1週間後に抜糸をしましたが傷口は問題なくキレイだと言われ安心したのを覚えています。

 

2週間で退院し、その後は近所の整形外科でリハビリに通うよう言われリハビリに通いました。

 

そこでは、約1か月通って筋トレやストレッチを行い、痛みが完全に落ち着いたのでリハビリを終了しました。

 

しかし、

この最近腰に痛みを感じるようになってきました。

手術をしても、その後のケアをしないと再発の可能性もあるのかなぁ・・・と少し不安な気持ちになっています。」

 

というように、

実の体験談があります。

これらの特徴として、

手術後は比較的良好な時期が続くが、

長期的にみた予後は腰の痛みなどの再発がある方もいる。

という事です。

なので、

手術をしても、しっかりとケアをして、

予後に症状の再発をさせないように努める。

努力は必要でしょう。

是非、参考にしてほしいと思います。

6 まとめ

椎間板ヘルニアで下肢痛があるからといって、

すぐに手術をしないといけないということはありません。

手術という治療方法もありますが、大体の患者さんは保存治療を勧められます。

むしろ、

保存治療で良くなるのであれば、保存治療の方がいいでしょう。

なぜかというと、

手術で体を切る必要がないし、怖い思いをする必要もないからです。

それでもよくならなかったり、

排泄・排尿障害や生活に支障をきたしている場合は手術を検討する方がいいと思うわけです。

椎間板ヘルニアの場合に下肢に痛みやしびれは多く生じます。

このような時はすぐに手術という判断ではなく、
手術以外の治療で症状が改善するかどうか粘る!!チャレンジする!

という気持ちが必要だと思うのです。

今回のお話もあなたの参考になれば嬉しく思います。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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