スポンサーリンク

腰椎圧迫骨折は良くなる可能性が多い。その理由を話す。

腰椎圧迫骨折は良くなるのか?

こんにちわ。

腰痛治療家で理学療法士の平林です。

高齢者(特に女性)に多い骨折として「腰椎圧迫骨折(ようついあっぱくこっせつ)」があります。

骨粗鬆症によって、骨がもろくなっている状態で、生じることが多い骨折の代表例です。

また、年齢は若くても、交通事故や転落などの事故で生じることもある病態です。

一度なってしまったら、「圧迫骨折があるから腰が痛い・・・」

というように、引きずってしまう方も少なくありません。

そんな中で、腰椎圧迫骨折は良くなる可能性も多いにあります。

そこで、今回は「腰椎圧迫骨折を良くするためにはどうすればいいか?」考察してみました。

この記事を読めば、
◎腰椎圧迫骨折ってどんな状態かを知れて、治療に役立てることができる
◎腰椎圧迫骨折は諦めなければ、痛み軽減・改善できる可能性は大きい
という、2つのメリットがあります。

腰椎圧迫骨折で辛いあなたや腰椎圧迫骨折を経験したあなたの役に立てばうれしいです。

是非、最後まで読んで欲しいです。

では、本日もよろしくお願いいたします。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

腰椎圧迫骨折は良くなるのか?

まず、腰椎圧迫骨折は良くなる可能性はあります。

さらに、長期的にその痛みを引きずってしまう事は少ないです。

ほとんどないでしょう。

ここでは、その二つの理由について話していきます。

腰椎圧迫骨折は良くなる場合が多い

結論から言えば、腰椎圧迫骨折は良くなることが多いです。

とは言っても、骨が元通りに戻るということではありません。

骨の状態は元に戻らないけど、痛みは感じなくなるよ!

日常生活においても支障はなくなるよ!

という事を「良くなる」と表現しています。

骨(腰椎)のつぶれかたの度合いは一通りではないですが、多かれ少なかれ変形します。

なので、腰が曲がったり、身長が短くなったりなどは生じることもあるでしょう。

骨がもろくなっている場合、圧迫骨折を繰り返す場こともあって、背骨の変形が強くなることも珍しくありません。

つまり、「良くなる」といっても、このような体の変化を残すことがある。

ということは理解しておきましょう。

しかし、体に少し変化(背骨が曲がってしまうなど)が起きても、痛みを感じない、日常生活に支障がなく、過ごしていける。

という事であれば、問題ないと思うのです。

どうでしょうか?

一先ず、このような考えも持って欲しいと思います。

腰椎圧迫骨折の影響で長期的に腰が痛いというのは少ない

腰椎圧迫骨折は、発症直後に強い痛みを伴うことがあります(痛みの程度、状態は様々ですが)。

しかし、多くの場合は、時間が経過するとともに、強い痛みは治まり、日常の生活ができるようになることが普通です。

腰痛を持っている方が多いので、圧迫骨折後も痛みが残る印象がありますが、実は圧迫骨折そのもので痛みが残存することはそれほど多くはないのです。

というのも、圧迫骨折の痛みは骨折部位から起因する痛みなので、骨折部位が安定すれば、痛みは消失します。

なので、時間の経過と共に、自然と回復していくのが通常だと言えるのです。

しかし、圧迫骨折によって、半年、1年、数年間痛みがある。

という方もいますが、これは、実際には、圧迫骨折そのものによる痛みではない可能性が高いんです。

この場合は、背骨に変形が起こり、二次的に腰痛が発生してしまうことがあったりしてる可能性が高いのです。

つまり、

姿勢が悪くなってしまって、腰を痛めていたり
・腰の筋力と柔軟性が低下して、腰を痛めていたり

など、圧迫骨折そのものとは別の要因によって、痛めてしまっている可能性があるんです。

このことを、是非覚えておいて欲しいと思います。

また、中には、圧迫骨折を繰り返す方もいて、このような場合は痛みがなかなか取れないという方がいるのも事実です。

これらのように、痛みの長期化を避けるためには、初期の治療と再発の予防が大切となります。

しっかりと治して、再発を防ぐ対策(転倒の予防など)を心がけましょう。

そもそも、腰椎圧迫骨折ってどんな病態?

 

腰椎圧迫骨折は、背骨の椎体(ついたい)の一部分がつぶれるように骨折します。

腰椎の椎体には大きな力が加わりますので、骨がもろくなるとつぶれやすくなります。

多いのは、後ろに転んで、しりもちをついたときや勢いよく腰かけた時などです。

椎体の前方がつぶれ、くさび型になる骨折がよく見られます。

圧迫骨折のはっきりとつぶれがわかる例

出典:標準整形外科学、医学書院

圧迫骨折を起こした直後は、変形が分かりにくいことも多いですが、最終的には椎体の前側がつぶれてくさび型となり安定します。

骨折ですので、痛みを生じることが多いですが、強い痛みを感じない場合もあります。

2か月から3か月で骨が固まって、安定化すれば、痛みも軽減することが多いのですが、骨が変形していますので、二次的に(別の原因で)腰痛を起こすこともあります。

腰椎圧迫骨折を実際に克服した人の話

実際に腰椎圧迫骨折を克服した例をご紹介します。

Sさん 82歳の女性(骨粗鬆症を持っている)

Sさんは、自宅の周りを散歩中に道路の段差を避けようとして、つまずいてしまい後ろに転んで、しりもちをついてしまいました。

その瞬間から、腰とお尻に激しい痛みが生じて、なんとか歩く事はできましたが。

我慢できないくらいの痛みを抱えてしまいました。

そこで、整形外科に受診をすると、腰椎圧迫骨折の診断を受けて入院となりました。

約1カ月間の入院が必要との事で、痛みのコントロール(鎮痛薬など)と全身状態の管理を行いながら、体幹装具(硬性コルセット)を製作する事になりました。

Sさんは、順調に回復していきました。

圧迫骨折は骨折なので、受傷直後はある程度固定する事が必要になります。

装具は義肢装具士に依頼して製作することがほとんどであり、腰椎部分を固定します。

腰椎部分を受傷初期の段階で固定しないと、うまく骨癒合せず(固まらず)、偽関節(ぎかんせつ)の状態になることもあります。

例えてみれば、がま口の財布が開いたり閉じたりするように、骨の前方が開閉する状態です。

このような状態になると痛みを感じやすくなる場合もあるのです。

なので、しっかりと骨が固まるのを促すため、しばらく体幹装具を装着して、ある程度、背骨が動かないように固定するわけです。

コルセットを装着した状態で数か月過ごす事になりますが、リハビリは早期より開始されます。

この時に大切なのが、【コルセットに依存しずぎないことです】

コルセットは背骨の固定の為に使用しますが、体を動かす事も行いつつ、柔軟性を獲得していかないといけません。

なので、リハビリでは、入院直後から、下肢の筋力維持、増強訓練、可動域訓練など廃用性症候群予防の訓練を行ったり、深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)の予防を行ったりします。

このように、受傷直後から体を動かすリハビリも必要不可欠なのです。

さらに、腰椎に負担がかかりすぎないように、歩行器などの歩行補助具を使用することもあります。

だいたいの人が、時間の経過とリハビリで痛みは軽くなり、歩行能力も向上していきます。

Sさんは、2か月程度で硬いコルセットから柔らかめのコルセットに切り替えて退院となりました。

その後は自宅で、散歩や買い物も自分でいける状態です。

目立った背骨の変形もなく、比較的良い状態と言えます。

圧迫骨折は、だいたい時間の経過と共に良くなっていく場合が多いのではないでしょうか。

腰椎圧迫骨になっても、症状は良くなる可能性は高いので諦める必要はない

発症直後は痛みも強く、背骨の骨折ということも相まって、予後に対して不安が大きくなりがちです。

しかし、それほど恐れる必要はありません。

多くの場合、症状は改善して日常生活を送るのは可能となります。

まれに神経を圧迫する症状を生じることがありますが、それほど多くはありません。

万が一そのような症状を生じた場合でも、手術による治療法なども存在しますので、あきらめる必要はないでしょう。

圧迫骨折後、多くの方は歩けるようになって自宅へ帰られています。

大切なことは、医師の指示に従ってリハビリを行うことです。

実はこれがとても重要で、リハビリをしないと身体能力が低下して(精神への影響もあります)、歩けなくなる事もあります。

早期からのリハビリは、予後に良い効果を現わします。

痛いときに大変ですが、しっかりと筋力を維持し、歩行訓練など日常生活動作訓練を行うことで、スムーズな社会復帰が可能となります。

病院でのリハビリは、担当のセラピストが行う訓練だけではありません。

リハビリの時間以外にも自分で足の筋力強化を行うなど、自主訓練も積極的に行えば、それだけ予後は良くなります(ただし、無理しすぎないように)。

また、コルセットの装着が必要になったときは、装着による痛み、蒸れ、圧迫感などの不快感があるものです。

だからといって、コルセットを使わない。

というのはやめてください。

初期の段階はコルセットは効果的ではあるので、正しい使い方をリハビリの担当に聞きましょう。

コルセットは使い方が重要です。

安静時にはコルセットはしない。

出かける時、体を動かす時にコルセットを使用する。

などの使い方に注意しましょう。

症状が落ち着いてくれば、コルセットは外すことができます。

なので、症状が落ち着くまで上手にコルセットを使っていきましょう。

まとめ

今回は腰椎圧迫骨折についてお伝えしました。

腰椎圧迫骨折には、しりもちをつくなどして、高齢女性に起こることの多い骨折です。

骨粗鬆症などで、骨がもろくなっている状態では、特に発症の可能性が高くなります。

背骨の骨折のため、重症感が強くありますが、予後は決して悪くはありません。

骨の変形を残した状態で治癒することが多いですが、痛みも改善して日常生活に復帰することができるようになります。

腰椎圧迫骨折後に重要なのはリハビリです。

特に高齢で起こった骨折は、リハビリの有無で予後が左右されます。

発症後早期から指示に従ったリハビリを継続して行うことで、筋力は維持され、歩行能力の再獲得もできるでしょう。

腰椎圧迫骨折は良くなることが多い骨折なので、あきらめずにリハビリを継続していただければと願います。

本日の内容があなたの役に立てば幸いです。

最後までありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました