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腰痛で運転は辛い。どうすればいいのか解決策を提案

腰痛は運転が辛い

こんにちわ。

腰痛治療家で理学療法士の平林です。

腰痛になる原因の一つに「自動車の運転」があります。

運転は、同じ姿勢が長時間続くなどの理由で、腰が痛くなりやすいと言われています。

そこで、今回は、運転と腰痛をテーマに記事にしました。

この記事を読めば、

◎腰痛の時でも運転の解決方法を知れる
◎運転時に腰が痛くなりづらい方法を知れる

といったメリットがあります。

是非、最後まで読んで、運転時に腰痛を感じるあなたの役に立てば幸いです。

では、本日もよろしくお願いいたします。

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運転で腰痛になる人が多いのはなぜか?

運転によって、腰痛になる大きな原因として、3つあります。

それを説明していきます。

姿勢が悪い。

運転する時の姿勢は大体が座っているでしょう。

立って運転する機会もありますが、ほとんどの乗り物が座って行うでしょう。

「座る」という姿勢は、腰への負担を強くします。

椅子に腰かけること自体が、腰椎への負担を増加させることが分かっているのです。

立っている状態と比較すると、椅子に座る事は腰への負担が約1.4倍になってしまうのです(Nachemson 1976)。

姿勢と腰の負荷

姿勢による、腰への負担

つまり、「座る」姿勢自体が、腰にとっては悪い姿勢であると言えるのです。

また、椅子への座り方が悪いと、負担は増して、2倍近くまで上昇することもあります。

さらに、運転席(シート)の形状も影響してきます。

腰への正しい姿勢を考慮してデザインされたシートであれば、腰痛予防に期待できます。

しかし、対策されていないシートであれば、腰痛にとっては不利で、悪い姿勢になりやすいでしょう。(ふかふかのソファに座って、腰が沈んでしまっているような姿勢)

背もたれを倒しすぎて背中が丸くなった姿勢は、特に腰痛への負担が増します。

このようなポジションは、腰痛を引き起こしやすくなりますので注意をするべきでしょう。

長時間の運転

長時間の運転によって悪い姿勢が続いてしまいます。

悪い姿勢が長く続けば続くほど、腰への負担は増加して、痛みを感じやすくなる。

という事です。

週末の外出(遠出)や毎日の長距離通勤など、長時間の運転となることもあるでしょう。

長距離運転ではなくても、渋滞で必要以上に運転時間が長くなることもありますよね。

渋滞の多い場所では、腰痛持ちにとっては怖い条件となるでしょう。

長時間の運転は、すなわち長時間悪い姿勢が続くことを意味します。

長時間同じ姿勢でいることは、腰への負担が大きくなりますので、腰痛のリスクが上昇してしまうのです。

姿勢によるものは、主に物理的な要因によるものですが、長時間の運転では、精神的なストレスも見逃せません。

運転は神経を使うものですし、渋滞や悪天候、夜間などの運転では、さらに精神的なストレスが増加します。

このストレスも腰痛にとってはマイナス要因となりますので、長距離、長時間の運転は、身体的にも精神的にも腰痛に対して良くないと言えるでしょう。

運動(ストレッチ)不足

運転は運動不足になることは明白でしょう。

長時間悪い姿勢が続く上に、ストレッチ不足にもなる。

そうすると、腰を中心として、体の筋肉がこわばって、凝り固まってしまいます。

それによって、痛みを引き起こしてしまうのです。

また、最近はオートマチック車が多くなりましたので、さらに体を動かすことが少なくなりました。

マニュアルトランスミッションの車両の場合、少なくとも左足でクラッチを踏んでいましたから、渋滞時などは良い運動になっていたかもしれませんが…笑

ステアリングの操作もパワステの普及で軽くなり、手の筋力も使わないですみますよね。

これからは自動運転で、このステアリング操作さえなくなりそうとも言えます。(まぁ、逆にステアリング操作から解放され、運転中に運動ができるようになれば運動不足が解消されるかもしれませんが・・・)。

で、将来に多少期待するとしても、現状では運転中は運動不足に陥ります。

筋肉をストレッチするような動きも少なくなり、筋肉は緊張して固くなり、局所的な循環障害が生じるといえます。

このように、運動が制限される状況では、腰痛が起こりやすくなるのです。

運転時の腰痛の原因のまとめ

上記の3つをまとめると。

長時間の悪い姿勢が続く→腰への負担が強くなる→ストレッチもできない状態になる→腰痛が生じる

といった事が考えられます。

つまり、悪い姿勢が長時間続く事で、腰痛になりやすいですよ。

という事です。

逆説的に考えると、良い姿勢を意識する事で、腰痛を軽減・解消させる事ができるとも言えます。

なので、良い姿勢(腰への負担が最小限になる姿勢)を身に着けて、それを行う事が運転時の腰痛予防にとっては、良い。

と考えれるのです。

運転時の腰痛を治す事はできるのか?

「できる」と言いたいところですが、残念ながらうまくいかないこともあるでしょう。

ここでは、「できる」「できない」といった両方の場合について、例を挙げてご紹介します。

運転時の腰痛を治す事はできる。という話

前項で運転で腰痛が起こる原因を3つご紹介しました。

単純な話なのですが、これら3つの原因をなくせば、腰痛は起きにくくなります。

運転時のシートポジションを正しく設定して、良い姿勢で運転をして、長時間連続の運転を避ける。

そして、休憩を挟んで、時々ストレッチなどをする時間を設ける。

単純に、これらを実行できれば、腰痛のリスクを下げることができるので、腰痛治すことが「できる」という話になるでしょう。

運転時の腰痛を治す事はできない。という意見

しかし、「できない」という場合もあります。

というのも、どんなに対処しても痛くなる時は痛みは起きてしまうからです。

こればっかしは、仕方ありません。

だって、どんなに頑張っても、完璧な対処はできないからです。

姿勢を良くしても、腰痛が出る人はいます。

ストレッチをこまめにしても、運転中に腰が痛くなる人もいます。

なので、完璧に腰痛をなくす。

というのは不可能な場合もあるんです。

だったら、対処や対策をしない方がいいじゃないか・・・。

と思いますよね・・

でもね、それではダメなのです。

腰痛を引き起こす可能性を最大限のゼロに近づけるための努力は必要だと思うんです。

だって、やらなければ、痛みはなくなる可能性はゼロですよね。

治る可能性がゼロより、数パーセントでも治る可能性があるのであれば、可能性がある方に賭けてみるのがいいでしょ!!!

っていう考えです。

是非、参考にしてほしいと思います。

また、もう一つとして、長時間の運転を控える。

といった方法も有効です。

だって、長時間の運転をしなければ、それは痛くなりませんよね。

とは言っても、仕事や旅行での運転など。

長い距離運転しなくてはいけない状況は誰にでも起こりえると思います。

なので、その場合は対策をしながら行いましょう。

まず、運転時のポジションや姿勢については、工夫して改善できる事をしましょう。

このようにして、運転時の腰痛を少しでもやわらげる努力は必要だと思うのです。

良い姿勢が一番のポイント

まず、「良い姿勢」を意識しましょう。

「良い姿勢」については、何度もこのサイトで取り上げてきています。

もちろん、運転時だけでなく、日常生活、仕事、すべてを通してよい姿勢を意識する方が良いのは当たり前です。

また、運転時に腰痛が起こることがあっても、運転時だけの問題ではないことが多いことを念頭に対策を行いましょう。

では、具体的な対策を参考として、紹介していきます。

・運転席は倒しすぎないことです。

シートに背中をつけた状態で、ステアリングホイールの上部を、余裕をもって握ることができる位置にセットすることが重要です。

腰椎の形が、立位の時とできるだけ同じになるように意識しましょう。

背中が丸くなると腰部への負担が大きくなることを忘れてはいけません。

・運転席用の腰痛対策クッションを利用するのも1つの方法です。

自分の力で姿勢を保つのに無理を感じる方は、試してみる価値はあります。

日常の生活上の姿勢は重要です。

特に運転以外でも椅子に腰かけることの多い方は、椅子上の姿勢に注意が必要です。

背中(腰部)が丸くなると、腰への負担が大きくなります。

骨盤が倒れないように、骨盤を立てる(起こす)ように心がけます。

下を向いてのモバイル機器の使用など、姿勢が悪くなる機会が多いです。

見直してみましょう。

このような悪い姿勢の習慣が、腰痛を引き起こします。

若いときはこのような姿勢でも、腰痛を発症しにくいので気が付きにくいものです。

姿勢は腰かけているときだけでなく、動いているときも大切です。

腰を曲げる動作は、腰へのストレスを蓄積していきます。

例えばゴミ拾いの時に、道具を使うことはよい方法ですが、さらに膝を曲げる角度を大きくして、上半身を前に倒さないようにすると腰への負担が少なくなります。

仕事で、中腰になる機会が多い人は、このような動作にも気を配ると、腰痛のリスクを下げることができます。

上半身を傾けると、腰に負担がかかる。膝を曲げると良い。

・中腰は腰への負担が大きい。

膝を曲げる、片手を膝の上や棚について、上半身の重みを支えるなど、工夫すると腰への負担を減らすことができる。

理学療法士からの意見・考えのまとめ

車の運転が多い仕事をしている場合、例えばトラックの運転手、タクシーのドライバー、営業職などでは、車の運転自体が主な腰痛の原因となることも少なくないでしょう。

しかし、たまに、例えば週末だけ運転するような場合では、それが主な腰痛の原因とはなりにくいと考えます。

もし、週末の運転で腰痛が起こるようであったら、それ以外にも原因があると思います。

平日の仕事内容と、その時の姿勢、自宅での過ごし方やとっていることの多い姿勢について、一週間記録してみるとよいでしょう。

姿勢は、重要なポイントですが、それ以外にも、精神的なストレス、運動習慣なども忘れてはならないチェックポイントです。

まとめ

今回は車の運転と腰痛についお伝えしました。

腰痛は、自動車の運転が原因で生じることがあります。

運転時の姿勢の悪さや、長時間の運転、運動不足などが理由として挙げられます。

これらの問題点に対して対策を行えば、運転時の腰痛はある程度防ぐことはできますが、うまくいかないときもあります。

業務上、長時間の運転を余儀なくされる場合などは、なかなか対策を行いにくい場合もあります。

運転に対する対策を行った場合でも、腰痛が改善しないこともあります。

そもそもの腰痛の原因が運転ではなく、ほかにある場合などです。

  • 日常生活上の姿勢が悪い
  • ストレスが多い
  • 腰に負担のかかる仕事をしている
  • 運動習慣がない

など、運転以外に腰痛の原因を抱えている場合、いくら運転の対策だけを行っても効果がないことがあります。

腰痛は様々な要因で起こります。

運転時の対策と同時に、日常の姿勢を見直すなど、総合的な対策を行うことで、運転時の腰痛を解消することができる可能性が高まります。

根気強い対策を行いましょう。

本日も最後までありがとうございました。

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