こんにちわ。
腰痛治療家で理学療法士の平林です。
腰が痛くて、病院に受診をすると必ず【診断名か病名】が付けられます。
この診断名か病名が付けられないと、保険診療が受けられません。
(保険診療については、別の記事で今度お話しできたらと思いますが。)
腰痛に関係する診断名・病名はいくつかあります。
この診断名・病名を知っておかないと、腰が痛くなった時に対処法を間違えてしまうかもしれません。
対処法を間違えてしまうと、良くなるハズであった腰の痛みも、悪化させてしまう可能性もあるのです。
さらに、
悪化だけはなく、他のしびれや感覚の低下など。
腰の痛み以外の症状も併発させてしまうかもしれません。
というのも、診断名・病名によって、症状もそれぞれ違いますし、治療法についてもそれぞれ全く違ったりします。
なので、
腰痛に悩まされている方は、まず、自分がどういった腰痛なのかを理解する必要があるのです。
このような事から、腰痛の診断名を知っておくことは、意外と有効だと言えるのです。
という事で、あなたも腰痛の病名について知って欲しいと思う次第です。
この記事では、その診断名・病名について紹介しています。
少しでもあなたの参考になれば幸いです。
では、最後まで読んでほしいと思います。
本日もよろしくお願いいたします。
1 腰痛の病名にはなにがあるのか?
腰痛の病名にはどういったものがあるのでしょうか?
【腰椎椎間板ヘルニア】
わりと多いのが、腰痛に伴って、
- 下肢の痛み・しびれ
- 下肢の筋力低下
- 排泄障害
などの症状が出てしまうのが腰椎椎間板ヘルニアです。
【変形性腰椎症】
- 臀部や大腿後面の痛み
- 腰曲がり
- 体が側方に曲がる
といった症状が出るのが変形性腰椎症です。
【腰椎分離・すべり症】
立ち仕事をしている方に多い病気として、長時間の立ち仕事や同じ姿勢を続けたり、
体を後ろに反らせると痛みが増強するのが腰椎分離・すべり症です。
【腰部脊柱管狭窄症】
- 間欠性跛行
- 前かがみになると症状がなくなる
- 連続歩行距離・時間の短縮
という症状が出るのが腰部脊柱管狭窄症。
ただ腰が痛い、痛みが強くなったり、弱くなったりを繰り返すといった症状が腰痛症です。
【硬直性脊椎炎】
- 臀部痛
- 深呼吸時の胸部痛
- 股関節・膝関節・アキレス腱部の痛み
などが強直性脊椎炎です。
【坐骨神経痛(これは、診断名でも、病名でもない。総称である)】
大腿背面から下腿、足背部などの痛み・しびれがでるのが座骨神経痛です。
【腰椎椎間板症】
腰に痛みがあるけど、レントゲンやMRIなどでは異常がないという状態です。
少し、腰椎の狭さや劣化などはあるが、問題ない程度な事が多いです。
これは、原因がはっきりしないので。
『きっと、腰椎になにかしらの原因があるでしょう』
という思惑からつけられる診断名です。
完治する場合もあるので、悲観しないでいいでしょう。
大まかに、腰痛はこういった病名があげられます。
腰痛はこれくらいの病名・診断名があります。
2 腰痛はなんで、慢性になりやすいのか?
腰痛は、よく慢性化すると言われていますが、どうして慢性化するのでしょうか?
腰痛持ちの方は、腰痛自体が慢性化してしまっている方が多くいます。
これは、なぜでしょうか?
その理由として、
- ストレス
- 自然に良くなるでしょう・・という思い込み
- 忙しさに甘えた、ケア不足
などが言えるでしょう。
【ストレスについて】
まず、ストレスについて。
ストレスが原因というのは、前から言われていることでもあります。
これは、研究や実証もされていることなので事実でしょう。
心因性のストレスによって、腰痛が長引いてしまっているということがいわれています。
腰痛は脳の働きも大きく影響しているので。
心因性のストレスによって、脳の働きに何かしらの影響を与えてしまっているのでしょう。
こういったことが、腰痛の慢性化の原因とも言えます。
日常からストレスを抱え込まずに、ゆったりした気分ですごすということが、腰痛にも良い影響を与えるのでしょう。
如何にストレスを対処するのか?
これが課題にもなるでしょう。
あなたなりのストレス解消法をみつけられるといいですね。
【自然に良くなるでしょう・・という思い込み】
この、自然に良くなるでしょう。
という思い込みが良くありません。
これは、
『我慢したら、数日で治るでしょう』
という甘い考えが後に大きな腰痛となってしまう。
と言えるのです。
なので、
ちょっとした腰の痛みでも、用心するのが必要だと思うわけです。
という事で、
『少しの痛みでも早めの対処をする』
という思考が大切だと思うんです。
一つの意見として捉えていただけたらと思います。
【忙しさに甘えた、ケア不足】
これも、前項と同じような思考ですが。
腰が痛いけど、忙しいという理由で放置してしまう。
という事です。
でその結果、
という流れです。
この時に少しでもケアをしていれば違うのですが、やはり、忙しかったり、疲れていたりすると、
自分の体のケアを怠ってしまうのが人間です。
この意識を変換できるといいでしょう。
参考にしてほしいと思います。
3 原因を特定できる腰痛と特定できない腰痛とは?
腰痛の中でもその腰痛の原因が、特定できる腰痛と特定できない腰痛があります。
その違いというのはどういった違いがあるのでしょうか?
みていきたいと思います。
【特定できる腰痛とはなにか?】
腰痛を訴えている方で、その腰痛の原因を特定できるのは、全体の約20%といわれています。
腰痛は原因不明が80%。
と言われています。
なので、
逆説的にいうと、原因を特定できるのが、約20%と言えるのです。
この20%とは、レントゲンやMRIなど検査によって、特定できる腰痛の事をいいます。
- 椎間板ヘルニア
- 脊柱管狭窄症
- 腰椎すべり症、分離症
- 変形性腰椎症
などの事をいいます。
これらは、画像検査などで、はっきりと映るので特定できる。
と言えるのです。
【特定できない腰痛とはなにか?】
特定できない腰痛とは、ズバリ、【検査をしても原因がわからない】という事です。
でも、腰に痛みを感じている。
という腰痛の事を言います。
今、原因が特定できない腰痛を抱えている方が多くなっているのです。
というのも、腰の痛みというのは、解明する事が難しいのです。
画像検査などで、ハッキリすればいいのですが。
全ての人がそうであるとは限りません。
なので、
今、腰痛は80%が原因不明とも言われているのです。
また、
多くが、心因性腰痛を併発している可能性があるでしょう。
というのも、
ストレスによって腰痛が生じている状態です。
日本人は、ストレスを抱えやすいのです。
抱えやすい上に対処ができない。解消できない。
という始末です。
なので、
トリプルパンチなみに、腰痛が悪化してしまう。
なんていう事が多々あるのです。
この心因性腰痛というのは、脳が大きく影響しているということがいわれています。
実際、この心因性ストレスに悩まされている方は、そのストレスが解決することによって、
腰痛が緩和したなんてこともあります。
ストレスというのは様々な原因が考えられるので、特定するのが難しいでしょう。
しかし、
あなたのストレスも解決できたらいいですね。
4 腰痛の時は、まず整形外科を受診しよう
まず、腰痛が起きてしまった場合は、整形外科を受診するようにしましょう。
整形外科を受信することによって、その腰痛の原因となっているものが特定できるかもしれませんし、病名もわかるでしょう。
腰痛というのは、誤った治療をしてしまうと、余計悪化してしまうこともあります。
なので、
はじめはきちんと専門医に見てもらうことによって、腰痛が緩和できる可能性が高くなります。
早めに受診することによって、長引くこともさけられるかもしれないので、腰に違和感を感じたら、整形外科を受診する意識が大切だと思います。
5 まとめ
腰痛の中には様々な病気があります。
それぞれ症状も違いますし、治療法も違ってきます。
なので、
腰の痛みを感じたら早めに、整形外科を受診して、その病気にあった治療法をしましょう。
その症状に合った、治療法をしていけば、早めに腰痛が緩和するでしょう。
ここで、あなた自身で、自分なりに、間違った治療法をしてしまうと、腰痛が長引いて慢性化してしまうこともあるので、気をつけるようにしたいです。
また、
専門医にみてもらってからは、自分で腰痛が悪化しないようにと、生活から注意をしなくてはいけません。
腰痛を悪化させないためには、日常生活から見直す事が大切です。
これは、
人が生きるためには、食事をしなくてはいけないのと一緒なくらい大切な事です。
意識してほしいと思います。
また、
腰痛が慢性化してしまうと、なかなか、治りづらくなる。
という傾向もあります。
なので、素早く対処して、治す努力をしましょう。
早期解決が大切です。
今回の話が役に立てばうれしく思います。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
では、次の記事でもよろしくお願いいたします。
原因は必ずあるはずなので、諦めなければストレスの原因はみつけることができるのです。