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腰痛の知識を身に着けよう。予防と改善の為に必要な事

腰痛の知識について

こんにちわ。

腰痛治療家で理学療法士の平林です。

腰痛は国民病と言われるほど、多くの方がその症状を経験しています。

なかなか治らない腰痛に、なかば諦めかけている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、諦めないでください。

腰痛は適切な対策を行えば治る可能性があります。

そのためにはまず、腰痛について正しく理解することが必要です。

今回は、腰痛の知識を身に着けていただき、予防・改善に役立てていただくため、腰痛についてわかりやすく解説していきます。

この記事を最後まで読むと。メリットは

○ 腰痛に負けない知識が身につく
○ 腰痛の代表的な疾患を知って、対策がある程度わかる
○ 腰痛は治せる可能性が高い。という事がわかる

の3点です。

是非、最後まで読んで参考にしてほしいと思います。

では、本日もよろしくお願いいたします。

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腰痛の知識を身に着けよう

腰痛の予防・改善には正しい腰痛の知識が必要です。

正しく理解しておくと、対策の効果が上がります。

ここでは、それについて話していきますね。

腰痛はなぜおきるのか?

腰痛の原因には様々なものがありますが、原因が特定できない場合もあります。

まず腰痛の原因が特定できる・できないによって大きく2つに分けられます。

【a. 原因が特定できる腰痛(特異的腰痛:とくいてきようつう)】

腰痛全体の約15%

【b. 原因が特定できない腰痛(非特異的腰痛:ひとくいてきようつう)】

原因が無いわけではないが、現代の検査技術では容易に診断ができないものなど
腰痛全体の約85%


a. 原因が特定できる腰痛(特異的腰痛)の内訳は以下のようになります。

①腰部の筋肉、骨、椎間板などの骨格系由来の腰痛
腰痛全体の10数%程度

② ①以外の原因
腎・泌尿器疾患、膵臓疾患、血管疾患、感染症、心臓疾患、婦人科系疾患など
腰痛全体の数%程度

今回の記事では、骨格系由来の特異的腰痛と非特異的腰痛について扱います。

骨格系由来の特異的腰痛と非特異的腰痛 の原因には次のようなものが考えられます。

【腰痛の原因】

  • 加齢(老化現象)
  • 腰部への負荷が多い
  • 姿勢が悪い
  • 運動不足
  • 肥満
  • 筋力不足
  • 動作の仕方が悪い
  • 遺伝
  • 外傷(骨折など)
  • ストレス
  • 精神的要因
  • その他(不明な原因)

腰痛になりやすい人はどんな人?

以下に箇条書きで表していきますね。

【腰痛になりやすい人】
○ 中高齢者
○ 腰に負担のかかる仕事をしている人
重量物の運搬、介護、長時間座位を取るデスクワーク、長距離運転、激しいスポーツなど
○ 猫背、反り腰の人など
スマートフォンなどの操作、ハイヒールでの立ち仕事など
○ 適正体重を超えた人
○ 体幹や下肢の筋力が十分ではない人
○ 腰への負担を考えない動作を行っている人
足の筋力を使わずに腰の力だけで物を持ち上げるなど
○ 腰の悪い親、兄弟などを持つ人
○ 圧迫骨折など腰椎に外傷を受けたことがある人
○ 精神的なストレスの多い人
少しの痛みでも感じやすくなる

腰痛は国民病と言われているほど、一般的な症状である。

我が国の腰痛患者数は数百万人ともいわれますが。

厚生労働省が行った平成28年の国民生活基礎調査によれば、男女平均して10%程度の人が腰痛を感じているという結果が得られています。

人数にすれば1,200万人を超えるであろうと推測できます。

この数値が表すように、腰痛は多くの人が経験する症状であると言って良いでしょう。

これが、国民病と言われる所以です。

腰痛の代表的な疾患は・・・・?

腰痛の症状が出現する病名について代表的なものをご紹介します。

【腰痛の主な原因疾患】
○ 腰椎椎間板ヘルニア
○ 腰椎分離症
○ 脊柱管狭窄症
○ 腰椎すべり症
○ 変形性腰椎症
○ 腰椎圧迫骨折
○ 椎間板症
○ 腰椎捻挫

腰痛症という名称は、正式には診断名ではありません。

非特異的腰痛の場合、原因が確定できないので、画像検査上異常が見られなくても、症状等から「椎間板症」や「腰椎捻挫」などの診断名がつけられることがあります。

適切な治療を受ければ、腰痛は治る

どんな腰痛でも正しい治療をおこなえばよくなると思っています。

むしろ、良くなる可能性は高いと思います。

それについて、話していきますね。

自己判断で放置しないようにしよう

腰痛の約85%は非特異的腰痛と言われ、通常命に関わることはありませんが、内科疾患によるものなど数%は命に関わる可能性もあります。

なので、

自己判断で放置しないように注意しましょう。

特に動作に関係のない腰部付近の痛みや背中の痛みが移動するような場合は、緊急の治療を必要とする場合もありますので、異常な痛みを感じたら受診することをおすすめします。

くしゃみをした瞬間や物を持ち上げた瞬間に生じた腰痛(いわゆるぎっくり腰)は、筋骨格系が原因であることが多いとは言えるでしょう。

しかし、

足にしびれや痛みが走るなどの症状が出ている場合は、放置すると症状が進行してしまう場合もありますので注意が必要です。

しびれを少しでも感じたら、危険信号だと思え

腰痛とともに足にしびれや痛みを感じることがあります。

いわゆる坐骨神経痛という症状は、腰椎椎間板ヘルニアなど腰部の疾患が原因で起こることがあります。

腿(もも)から足先まで、様々な位置にしびれや痛みを感じることがあって、症状や場所は人によって違います。

感覚が鈍くなる(触られた感触が弱くなるなど)感覚鈍麻(かんかくどんま)や足首や足の親指の背屈の筋力が弱くなるなど、麻痺の症状が出現することもあります。

このような麻痺の症状は、神経が圧迫されて起こる症状です。

神経の圧迫が長期化すると、神経が元に戻らなくなることがあって、麻痺が後遺症となることがありますので、早急の対策が必要となります。

このような足の麻痺の他、膀胱直腸障害と言って、排泄の障害(残尿感、便秘など)を起こすこともあります。

これは重度の症状と言えるでしょう。

麻痺や排泄障害が生じる場合は手術の適応になる場合が多いです。

排泄のコントロールができないと、生命の危険にかかわるので、この場合は手術を考えるのも一つだと言えます。

放置しておくと重症化してしまう恐れがありますので、早急に診察を受け、適切な治療を開始してください。

まとめると、

足や太もも、つま先などにしびれや異常な感覚を感じる場合は、少し危険だと思いましょう。

リハビリや腰痛の体操を取り入れて、症状が改善するのであれば、それを行うのが良いと思います。

しかし、

それでも治らない・変わらない場合は、医師の診察を受けるのがいいでしょう。

で、排泄のコントロールができない場合は、手術も一つの方法である。

という事を理解しておきましょう。

しかし、

それでも、一番最初の選択はリハビリだと思います。

リハビリをしてみて。変わらない、良くならない。

といった場合に手術を考える。

という流れがいいと思います。

この考え方も参考にして欲しいです。

リハビリのプロである、理学療法士の意見・考え

腰痛の原因をいくつも挙げましたが、経験的には「腰に負担のかかる仕事」が原因となっていることが多いように感じます。

重量物を扱う仕事だけでなく、長距離の運転やデスクワークなど、同じ姿勢を取ることの多い職業もかなり腰に負担のかかる仕事と言えるでしょう。

このような仕事をしながら、腰痛治療のために病院や整骨院などに通っている方も多いのですが、正直なところ治すのが難しいだろうなと思う時もあります。

中には動作法や姿勢を変えることで効果がある場合もあるのですが、仕事が過酷すぎる場合は、治療が追い付かないのです。

仕事を休む、または変えれば…と思うこともありますが、世の中そんなに甘くなくて、休めない、仕事を変えることなんかできないのが現実です。

腰痛を治したいけれど、仕事も続けなければ、そんなジレンマに陥ってしまうことが多いと感じます。

このような状態の方に、アドバイスがあります。

それは、今一度動作方法や姿勢について見なおしてみることです。

物を持ち上げる時に、確実に腰を落とし、膝を使っているか、動きが雑になる瞬間がないか、丁寧に慎重に行っているかなどは大切なポイントです。

一瞬の気のゆるみや雑な動作が背中の筋肉の微細な断裂につながることがあります。

長時間座位を取る仕事の場合は、座っているときの姿勢は良いか、途中で姿勢を変える工夫をしているか、クッションを試したかなど確認してみると良いでしょう。

再度確認する中で、解決への糸口を見つけられるかもしれません。

また、腰を無理なく休めるための寝具への配慮もしてみてください。

楽に寝られる硬さの敷布団(マットレス)の使用も効果があることがあります。

まとめ

今回は腰痛についてお伝えしました。

腰痛の原因には様々なものがあります。

腰椎椎間板ヘルニアなどの原因が特定できるものもあれば、原因が特定できない非特異的腰痛もあります。

腰痛の原因として、加齢や腰への負担、遺伝などがありますが、適切な対策を行えば改善させることが可能です。

放置することなく原因にあった方法を選択して治療を行いましょう。

腰痛だけでなく、足へのしびれや痛み(坐骨神経痛など)を生じる場合は、神経障害を起こしている可能性があります。

処置が遅れると後遺症が残る危険性もありますので、このような症状を感じたらすぐに受診しましょう。

仕事をしながらの腰痛治療は時間がかかることもありますが、努力を継続することで改善を期待できますので、諦めずに対策を行っていただければと思います。

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