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急性腰痛はぎっくり腰と同じ?真相と症状の解決法を提案する

急性腰痛はぎっくり腰と同じか?

こんにちわ。

腰痛治療家で理学療法士の平林です。

突然起こった腰痛のことを、「ぎっくり腰」と呼ぶことがあって、それと似たように、同じような症状を現わす名称で「急性腰痛(症)」というものがあります。

これははたして両者は全く同じもので、同じ症状なのでしょうか?

今回は、この急性腰痛とぎっくり腰は同じものであるのか?

という疑問の回答と症状の解決策を提案します。

この記事を読めば、
◎ 急性腰痛とぎっくり腰がなんなの?かを知れる
◎ 急性腰痛とぎっくり腰の解決方法がわかる
といったメリットがあります。

この記事を読んで、ぎっくり腰と急性腰痛で辛い思いをしているあなたの役にたてばうれしいです。

では、本日もよろしくお願いいたします。

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急性腰痛について紹介する

まず、急性腰痛とはなにか?を紹介します。

急性腰痛ってなに?

急性腰痛とは、文字通り急に生じた腰痛を言います。

本来「腰痛」という言葉は、症状の名称であって、病名ではありません。

ところが急性腰痛の場合は「症」の文字を付けて「急性腰痛症」という病名として使用されることもあります。

このような診断名が使用されるのは、痛みの原因が特定されない場合です。

原因の特定できない腰痛(非特異的腰痛)は、腰痛全体の85%とも言われています(もちろん、今後の医学の進歩によってこの数値は小さくなっていくと願いたいですが・・・・)。

で、腰痛の原因には様々なものがあって、簡単に原因を特定できない事が多いのが現実です。

急に腰が痛くなって、診察を受けても原因が特定できない場合に「急性腰痛症(または単に腰痛症)」という診断名が使われることが多いのです。

急性腰痛はなぜなるのか?

急性腰痛は原則として、原因の特定できない非特異的腰痛でと言われます。

したがって、急性腰痛の内訳について詳しくわかっているわけではありません。

しかし、腰部に限局する痛みなので原因を予想することは可能です。

急性腰痛は、加齢に腰部への大きな負荷が重なるなどして生じる場合が多いですが、遺伝的な要因が影響している場合もあります。

原因については、ぎっくり腰と共通する部分が多いのが実際です。

これについては、ぎっくり腰の項目と合わせて述べていきます。

ぎっくり腰について紹介する

では、ぎっくり腰について紹介していきます。

ぎっくり腰ってなに?

「ぎっくり」という言葉っていつから使われてきたのでしょうか?

ドイツでは、ぎっくり腰のことをヘクセンシュス(魔女の一撃)と呼ばれています。
これは比喩ですが、それくらい辛いよ。

という事ですね。

ぎっくり腰も急性腰痛と同じように、急に生じた腰痛を表現する言葉ではあります。

しかし、時代背景をみてもわかるように、「ぎっくり腰」の中には現代では原因が特定できる疾患も含まれていました。

例えば、現代では診断が可能な腰椎椎間板ヘルニアが原因の腰痛であっても、ぎっくり腰と呼ばれていたのです。

現代ではぎっくり腰と思って診察を受けたら、腰椎の椎間板ヘルニアとの診断を受けることもあります。

このような場合、急性腰痛症という診断名はつきません。

このことから、ぎっくり腰とは、原因の特定できない急性腰痛に、さらに原因の特定できるものを含んだものと考えるとよいでしょう。

つまり、急性腰痛はぎっくり腰の一部だよ。って事ですね。

広義の意味でぎっくり腰が使われ、その中で狭義の意味で急性腰痛が使われている。

という事が言えます。

厚生労働省の発行するパンフレットなどの表現を見てみても、「ぎっくり腰」(病名は「急性腰痛症」など)とされています。

なので、ぎっくり腰≠急性腰痛症であることが言えるのかなぁ。と思います。

この事は予備知識くらいに思っていただけたらと思います。

ぎっくり腰はなんでなるのか?

まず、ぎっくり腰は原因が特定されないものが多く、どのような原因で起こっているのかの詳細については、分かっていません。

椎間板ヘルニアなど、代表的な例であれば、わかりますが。

画像検査で飛び出した髄核(ヘルニア)を確認できますので、ここに痛みの原因があると考えることができます(それ以外の可能性もゼロではありません)。

骨折も比較的わかりやすい原因です。

通常のレントゲン撮影ではわかりにくいものもありますが、骨折が見つかれば、これが痛みの原因であろうと判断できます。

ぎっくり腰は、上記の例のように原因が特定されることもありますが、それ以外の原因について下記の載せたいと思います。

【ぎっくり腰の原因】

  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 椎間板の損傷(椎間板ヘルニアに至らないもの)
  • 筋肉の損傷
  • 靭帯の損傷
  • 関節包の損傷
  • 関節面の損傷
  • 骨の損傷
  • その他

と言えます。

また、

  • 加齢
  • 腰部への大きな負荷
  • 腰部への長期的な負担
  • 遺伝的要因

などが理由として考えられます。

急性腰痛とぎっくり腰が同じと言われる理由について語る

これは、2-1の項目でも話しましたが、急性腰痛はぎっくり腰として、狭義の意味で言われているからです。

「ぎっくり腰は、正式には急性腰痛症である」と説明されていることも多いようです。

実際は、ぎっくり腰に急性腰痛が含まれるということなのですが、ほぼ同じように扱われています。

これは、腰痛のほとんどが非特異的腰痛であり、ぎっくり腰のほとんどは、原因がわからない急性腰痛症だからです。

統計的には、急に発症した腰痛の原因のわかるのは数%(腰椎椎間板ヘルニアなど)であって、ほぼ、ぎっくり腰=急性腰痛と言えるからです。

このような理由があるため、急性腰痛とぎっくり腰が同じものと扱われることが多いと言えるでしょう。

実際に、急性腰痛とぎっくり腰は治るのか?

急性腰痛やぎっくり腰は、だいたい良くなります。

完全に元通りに治るのかということでいうと、例外はありますが。

突然生じる、腰の痛みについては改善することがほとんどといってよいでしょう。

多くの人が、数日から一週間以内に改善することが多いです。

また、原因がわからず、突然腰が痛くなった場合は、痛みが落ち着いたら必要以上に安静にせず、動き始めることでよりよい回復が得られます。

日常生活の復帰、仕事への復帰も可能になることが多いですが、全く同じ生活を再開してしまうと、再発の可能性もあるので。

症状が一旦回復した場合でも、再発防止の取り組みは行った方が良いでしょう。

この再発防止の為に行う方法としては、良い姿勢を意識してください。

まずは、姿勢の意識を変えるだけで、違います。

断然、腰が痛くなる事が少なくなるでしょう。

ぎっくり腰についていうと、その腰の痛みの原因が椎間板ヘルニアであった場合では、腰痛以外に神経症状(坐骨神経痛など)を伴います。

腰痛は治まっても、足のしびれや痛みなどの症状が続くことも少なくありません。

このような場合、急性腰痛よりも改善の程度は悪くなります。

なので、椎間板ヘルニアに対する専門的な治療が数カ月にわたって必要になる場合もあります。

そして、数は少ないですが、症状が重度の場合は、手術が必要になる場合もあるでしょう。

というようなケースもある事を覚えておいて欲しいと思います。

まとめ

今回は急性腰痛とぎっくり腰の違いについてお伝えしました。

両者は全く同じのように扱われることも多いのですが、詳しく見ると違いがあります。

急性腰痛は、急性に起きた原因の特定できない腰痛の総称であって、原因の特定できるものは含まれていません。

一方、ぎっくり腰は、急性腰痛にプラスして原因の特定できるものも含まれています。

「ぎっくり腰になり、病院で診察を受けたら腰椎椎間板ヘルニアと診断された」というのが代表例です。

このように、急性腰痛とぎっくり腰には若干の違いがあります。

しかし、発症の原因については、加齢、腰部への負担、遺伝的要因など共通しています。

両者とも、適切な処置をすれば改善することが多いものです。

しかし、回復後に予防の対策を行わないと、再発の可能性は大きくあります。

その再発予防の為や急性腰痛・ぎっくり腰の解決の為には、良い姿勢を意識してください。

良い姿勢に変えるだけで、あなたの腰痛も断然楽になるでしょう。

今回の内容があなたの役にたてば嬉しく思います。

本日も最後までありがとうございました。

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