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ぎっくり腰の応急処置を知って、予防・改善に役立てよう

ぎっくり腰の応急処置

こんにちわ。

腰痛治療家で理学療法士の平林です。

ぎっくり腰は、突然起こる腰部の激痛で始まります。

「魔女の一撃」などとも呼ばれていますね。

「ぎっくり腰には安静が良い」などと言われることもありますが、安静は逆効果になることもあります。

あなたは一度でも、ぎっくり腰になった事ありますか?

一度でも腰が痛くなったことがあるのであれば、直ぐに対策をしておきましょう。

そのまま放置したら、慢性化して、なかなか腰痛が治らない。

っていう可能性もあります。

ですので、

ぎっくり腰の経験があるのであれば、直ぐに対処しておきましょう。

という中で、

  • ぎっくり腰の応急処置を知りたい
  • 安静になり過ぎない方がいいのか?
  • ぎっくり腰は、病院で治してくれるのか?
  • ぎっくり腰になる人は繰り返してしまう傾向がある

といった、4つの点を含めて伝えていきます。

この記事を最後まで読んで、ぎっくり腰の応急処置に役立ていただけたらと思います。

それでは、本日もよろしくお願いいたします。

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1 ぎっくり腰の応急処置を知りたい

では、これより、ぎっくり腰の応急処置について話していきます。

1-1 ぎっくり腰の応急処置はどうすればいいのか?

発症直後の応急処置としては、腰部に負担がかからないように楽な姿勢をとることです(安全な場所で)。

※ 動けない、動くのが辛いなどの場合など。
誰か助けを呼ぶことができれば、来てもらいましょう。 ※

次に、突然起こった痛みが、ぎっくり腰によるものなのかを見極める必要があります。

背中や腰が痛くなる疾患は他にもあるからです。

動作の瞬間やくしゃみや咳と同時に起こった場合は、ぎっくり腰の可能性が高いと考えて良いです。

また、

痛みの部位が移動する場合や、痛みと動作の関連がない場合などでは、腰が原因ではないこともあります。

初めての場合、ぎっくり腰と判断できないこともありますので、念のため医師の診察を受けると安心です。

一人暮らしで動けない場合等は、救急車の要請も検討してよいでしょう。

※ ここは、本当に辛かったら恥ずかしがる必要はないと思います。思い切って呼んじゃいましょう ※

病院へ行かず自宅で対処する場合は、楽な姿勢を探して、その姿勢をとりましょう。

また、アイシング(冷却)も良いでしょう。

ぎっくり腰は傾向として、2~3日で強い痛みはおさまることが多いです。

1-2 コルセットなどの装具を使う

ぎっくり腰の痛みで辛い場合は、コルセットを使うのも考慮しましょう。

どうしても痛い時は、コルセット(腰ベルト)を使用することで楽になることがあります。

医師の処方によって作成したり、市販品を利用することも可能です。

ドラッグストアなどで入手可能です。

で、コルセットを使うtimingですが、外出や動くときに使用すると良いでしょう。

安静にしているときは使用しないか、緩めておくようにします。

というのも、

コルセットは腰を動かさないように固める事で、腰がうごかないから痛みがでない。

といったものです。

なので、

腰を固めてしまうので、長期的に考えると腰の可動性が無くなり、腰の柔軟性が低下してしまいます。

で、ちょっとでも腰を動かしてしまうと、痛みがでてしまう・・・・。

といったように、二次的に痛みをだしてしまう可能性があるのです。

なので、

長期的や常用的にコルセットを使用するのは極力控えた方がいいと言えるのです。

1-3 比較的楽な姿勢をみつける

で、一番楽な姿勢をみつけましょう。

そして、

その体制で膝を立てた背臥位(仰向け)や、側臥位(横向き)で背中を丸めた姿勢が楽な場合が多いです。

いくつか姿勢を試して、自分の楽な姿勢を見つけましょう。

疼痛の強い時期はこの姿勢を基本にして過ごすと良いかもしれませんね。

1-4 動けるなら、動く

強い痛みは数日で落ち着く場合が多いので。

動けるようになったら早めに動き始めると良いでしょう。

痛みを恐れすぎて、必要以上に安静にしてしまうと社会復帰が遅くなることがあります。

身の回りの動作から少しずつ行って、自宅での生活を自立させるようにしましょう。

2 安静になり過ぎない方がいいのか?

安静にしても腰痛が早く治るわけではありません。

逆に安静期間が長くなると、廃用症候群:※1を起こしてしまい、身体に悪い結果を与えてしまう場合もあります。

※1廃用症候群(はいようしょうこうぐん)とは、筋力低下、関節拘縮、骨密度の低下、その他身体機能の低下、精神面への影響などが起きてしまう事で。

ベッド上で臥床状態などが続いてしまうと、体を自分の力で動かす事ができない、しないなどによって、身体機能が弱まってしまう事をいいます。

もちろん腰部へ過度の負担をかけることは避けなければなりませんが、積極的な安静は不要です。

ただし無理をする必要はありません。

痛み止めを使用した場合などでは、無理をしてしまいがちですので注意が必要になるかと思います。

安静も時と場合によるので、自身の状況と相談しながら行えるといいでしょう。

安静になるのはダメ!というわけではないので、そこは臨機応変にできたらいいでしょう。

3 ぎっくり腰は、病院で治してくれるのか?

まず、答えとして。

ぎっくり腰を治せる場合もあるし、治せない場合もある。

というのが正しいでしょう。

というのも、

病院での治療は、多くの場合、消炎鎮痛剤(薬の投薬)や湿布などの処方、電気治療や温めるなどの機械での治療を促される事が多いかと思います。

これらの治療は、対症療法であり。

一先ず痛みを取り除こう。

といった目的が最優先になります。

なので、

これで痛みが落ち着いても、根本的な痛みの原因が解決されないと治らない。

というわけです。

なので、

病院では、ぎっくり腰を治せる場合もあるし、治せない場合もある。

というのが正しいのではないでしょうか。

勿論、すべての病院が消炎鎮痛剤や湿布、電気治療だけの処方である。

というわけではありません。

根本的な原因を解決させる為に、最大の努力をしている病院があるのも事実です。

ですので、

すべての病院が対症療法中心である。

という意味ではないので。

この部分は理解して頂きたいと思います。

4 ぎっくり腰になる人は繰り返してしまう傾向がある

ぎっくり腰は繰り返す傾向があります。

ぎっくり腰を含む腰痛の多くは原因不明と言われており。

  • 椎間板の亀裂
  • 遺伝
  • 加齢による組織の変性
  • 腰部への繰り返しのストレス

などが原因でぎっくり腰を起こしていると考えられています。

よって、

一度ぎっくり腰を起こしたということは、椎間板などの組織が損傷しやすい状態になっていると考えられます。

したがって、

ぎっくり腰を繰り返してしまう可能性が高くなると言えるのです。

つまり、

一度でも、ぎっくり腰を経験していれば、椎間板に何かしら良くない状況が生じている。

と言えるわけで。

その良くない状況が少しでも改善しない限り、繰り返しやすい。

という事でしょう。

それが、

腰部への繰り返しのストレスであれば、姿勢の改善や筋力・柔軟性の向上によって、カバーできる部分であれば、改善できる。

と言えるので、繰り返しやすいとしても、改善できる。

と言えるでしょう。

4-1 ぎっくり腰を繰り返さない為に必要な事

では、ぎっくり腰予防の具体的な方法について考えてみたいと思います。

遺伝や加齢の要因は避けることができません。

しかし、

その他の要素である、

【腰への繰り返しのストレスや筋力の低下、柔軟性の低下などは、改善可能なので】

これらを改善すれば、ぎっくり腰も繰り返しにくくなる事でしょう。

以下に5つ紹介していきます。

参考にしてください。

【その1 姿勢の改善】

日常生活における姿勢、仕事中の姿勢が腰への負担となって原因になります。

なので、

まず姿勢を見直してみましょう。

姿勢を変えることで、腰椎椎間板にかかる力が分散されます。

腰の同じ部位に力が集中することを避けるためにも、姿勢を改善させたり、日常に体操を取り入れたりするとよいでしょう。

【その2 動作の改善】

これは重要な対策となります。

人が立った姿勢でお辞儀をするだけでも腰に大きな負担がかかっているのです。

腰が痛くなければ、この負担に気付くことはできいでしょう。

したがって、

日常生活において、腰は常に無理を強いられているのです。

  • 床に落ちたものを拾う
  • 買い物かごを手に提げて歩く
  • ごみを出しに行く

など。

様々な場面で腰に負担がかかっているのです。

ぎっくり腰の予防では、このような何気ない動作に気を配ることが大切です。

  • 物を拾い上げる時は必ず膝を曲げて行い、腰を曲げないようにする
  • 重い物を運ぶときは、カートや荷台を利用する
  • 高い場所に物を収納するときは脚立を使用する

などたくさんの注意点があります。

常に動作に注意を払うことで、腰への負担を軽減することが可能なのです。

【その3 筋力の強化】

脊柱を支える筋力が弱っていては、正常な姿勢を保つことができません。

なので、

腹筋や背筋などの体幹筋力は必要となります。

力仕事を行う場合などでは、さらに必要となるでしょう。

運動不足になると、筋力が低下し、筋の損傷などを起こしやすくなります。

適度に体幹の筋力強化をしておくことが望まれます。

また、

腰へ負担をかけない動作を行うためには、下肢筋力も重要となります。

腰を曲げず、膝を曲げる動作は、大腿や股関節周囲の筋力が必要となりますので、スクワットなどで下肢筋力をアップしておくことも効果的です。

【その4 柔軟性の向上】

身体(腰部、股関節周囲等)の柔軟性が低下すると、姿勢の悪化や動作時のけがの原因になることがあります。

ストレッチなどを行って、柔軟性を維持・改善すると良いでしょう。

特に腰痛などの痛みがあると、筋肉が緊張して固くなりやすいので、ストレッチは大切な対策となります。

【その5 適度な休息】

腰へ負担がかかったら、休ませる時間も必要です。

そのための睡眠時間を確保することも大切です。

適切な硬さの寝具を選択して、楽に寝ることのできる環境を整えましょう。

4-2 ぎっくり腰の原因をしる事が大事

原因は特定できないことが多いですが、椎間板や靭帯、筋肉、関節などが原因となっていると考えられます。

ぎっくり腰に椎間板ヘルニアを合併している場合、痛みは椎間板の損傷(亀裂)が原因となっていると予想できます。

ぎっくり腰の原因となる椎間板の障害は、遺伝の要因もあり、腰への負担が強くない方でも発症することがあります。

親、兄弟に椎間板ヘルニアや椎間板症の人がいる場合、遺伝的にぎっくり腰や椎間板ヘルニアを発症しやすい可能性がありますので、注意が必要です。

遺伝的に問題がなくても、腰部にかかる負担が大きい場合、継続的な負担がかかる場合などでは、組織が損傷してぎっくり腰の原因となることがあります。

腰に負担がかかるのは、重量物を持ち上げるなどの強い負荷だけではありません。

普段の姿勢やパソコンを使ったデスクワークも腰への負担となります。

加齢も原因となり得ます。

椎間板は10代から老化を始めると言われています。

老化した組織は損傷を受けやすくなりますので、ぎっくり腰の原因となってしまいます。

これらの要因があってぎっくり腰が起こると考えられます。

原因についても考慮しながら日常の対策を行うようにしましょう。

5 まとめ

今回はぎっくり腰の応急処置についてご紹介しました。

ぎっくり腰は突然激しい腰痛を伴って発症します。

発症直後は動けなくなることもありますので、楽な姿勢を取り、腰部に負担がかからないようにして過ごしますが、過度の安静は必要ありません。

必要に応じて医師による診断と治療を受けますが、原因が特定できない場合も多く、積極的な治療の対象とはならない場合があります。

ぎっくり腰に対しては、多くの場合日常生活上の自己管理によって対策を行います。

姿勢や動作の改善、ストレッチなどを行い、日常的に継続した対策を行うことで再発を予防することができます。

ぎっくり腰の原因について知って。

また、

日常生活上の姿勢や動作が腰に与える影響について理解することで、予防・改善を効果的に行うことが可能となります。

この記事を読んで、ぎっくり腰の改善に繋がれば嬉しいです。

本日も最後までありがとうございました。

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