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坐骨神経痛は子供でもなる。解決方法について考察してみた

坐骨神経は子供でも起きる

こんにちわ。

腰痛治療家で理学療法士の平林です。

坐骨神経痛って聞いた事あると思います。

腰や太ももの裏やお尻に痛みやしびれを感じる『あれ』です。

坐骨神経痛は、成人においてよく見られる症状ですが、発症するのは大人だけではありません。

子供でも腰痛や坐骨神経痛を起こすことがあるのです。

子供でも坐骨神経痛になるの?

と疑問を感じるかもしれませんが、なる可能性はあります。

そこで、今回の記事では、子供の坐骨神経痛についてまとめました。

この記事を読めば、

◎ 子供が坐骨神経痛になっても、改善できる方法を知れる

◎ 子供の坐骨神経痛でも、本質的には対処方法は成人と変わらない。という事が知れる。

といった2点のメリットがあります。

是非、最後まで読んで、子供の坐骨神経痛でお悩みの方の参考になれば幸いです。

では、本日もよろしくお願いいたします。

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なぜ子供でも坐骨神経痛になるのか?

最初に、坐骨神経痛が起こる原因についてご紹介します。

腰に負担のかかる動作や生活をしているから

坐骨神経痛は、腰から足の方へ走っている神経(坐骨神経)が圧迫されることで起こるとされています(詳細は後述)。

この原因の1つとして、腰への負担が挙げられます。

腰への負担が、坐骨神経への圧迫を起こして坐骨神経痛が生じることがあります。

腰は日常的に重い上半身を支えており、様々な動作で酷使されています。

このように普段からストレスのかかっている腰ですので、無理な動作や姿勢、重いものの運搬などが加わると腰を痛める原因となるのです。

近年問題となっているのが、教科書や道具がたくさん入ったランドセルです。

これによって腰の障害を起こす小学生が増加したとも言えます。

その他には、小学生からスポーツを始める子供が増えたことも挙げられるでしょう。

成長に合った運動量であれば良いのですが、激しすぎる運動を行うと、脊椎の分離(骨折)や椎間板ヘルニアなどを起こす原因ともなります。

(とは言っても、小学生からのスポーツが悪い。というわけではありません。
休息がなかったり、適切に体を休ませることが少なかったりすると子供でも腰に障害を引き起こしますよ。という話です。
また、ランドセルについても同様な意味合いで。
ランドセルの中身が重すぎると、腰への負担は多くなってしまいます。
それによって、腰には常に負担をかけてしまう形になるので、ランドセルの中身の調整をする。
という事が必要でしょう。という話であります。
このように認識していただけたいいかなぁと思います。)

またもう一つ。ゲームです。

ゲーム機などの長時間の使用は、腰に悪影響を及ぼします。

短時間ならば問題ないのですが、長時間操作する場合、姿勢が悪い状態になりがちです。

これは、腰にとっては良くありません。

悪い姿勢によった、腰への負担が壮絶にのしかかってしまうでしょう。

それによって、腰が痛くなってしまう。

という事も少なくありません。

このように、近年、子供たちの腰にとって良くない要素が多くなっている印象を受けます。

腰への負担が大きくなると、腰痛から坐骨神経痛へと進行していく場合がありますので注意が必要です。

是非、意識して頂きたい事柄です。

そもそも、大人と子供において、坐骨神経痛の違いはない

基本的に、坐骨神経痛は坐骨神経が圧迫されることで起こります。

したがって、この現象(症状)については大人も子供も同じです。

ただ、その原因については、大人と子供では異なる部分もあります。

大人の場合、加齢現象による椎間板の変性や骨の変形などによって坐骨神経痛が生じる場合が多いです。

一方、子供においてはそれほど椎間板の変性や骨の変形は進んでいませんので、腰椎の分離や椎間板ヘルニアなど、腰への負担が主な原因となっていると言えるでしょう。

坐骨神経痛ってなに?

坐骨神経痛束

坐骨神経の概略 

出典)clinically oriented ANATOMY

坐骨神経は腰椎、仙椎部分から出た神経が束になったものです。

この神経は骨盤を通って足先まで神経の枝を出しながら下っていきます。

この神経が腰や骨盤付近で圧迫されるなどすると、この神経が支配している領域に、痛みやしびれを生じます。これを坐骨神経痛と言います。

(神経というのは、体にはりめぐされており、各神経は支配している部分があります。
つまり、支配している神経に障害が起きると、支配している部分にも障害が起きてしまう。
という事になります。)

神経が圧迫される原因として、骨、椎間板(髄核含む)、靭帯、筋肉などがあります。

具体的な例として、変形性腰椎症、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎すべり症、梨状筋症候群などがあります。

坐骨神経痛には、神経が圧迫される部位や、圧迫の程度などによって、症状の出方や部位などが異なるという特徴があります。

坐骨神経痛を治すために

子供の場合、長い人生が残されていますから、早めにきちんとした対策を行うことが重要だと思います。

大人も子供も治す方法は一緒ですが、早く取り組みに越したことはありません。

できればこれから紹介する方法は意識して頂きたいなあと思います。

良い姿勢を意識する

学生の時代は、腰かけて授業を受ける時間も長くなりますので、腰かける姿勢が特に重要となります。

背中が丸くなった腰かけ座位は腰部に大きな負担(立位の約2倍)がかかります。

なのでまず、この悪い姿勢を改善する必要があります。

座位の良い姿勢

上半身を起こした座位を獲得させる必要がありますので、本人の努力も必要になります。

家族で根気強く指導を行うのもいいですし、何よりも本人に良い姿勢を意識してもらう必要はあるでしょう。

その中でも、難しい場合は腰のサポートグッズなどを使って、良い姿勢になるように補助道具を使うのが良いと言えるでしょう。

自宅での注意点は、ゲーム機の使用などで長時間姿勢が悪くならないようにすることです。

背中が丸くなった悪い姿勢で行うことが多いので、良い姿勢の指導や途中で姿勢を変える時間を作ったりするような指導が必要です。

適度な運動、ストレッチや筋トレ

よい姿勢を維持するためには、姿勢を保つための筋力と柔軟性もある程度必要です。

また、スポーツなどを行う上でも、必要な筋力を獲得しておく必要があるでしょう。

ここで大切なことは「適度な負担にする」ということです。

子供は成長期の中にあります。

激しい筋トレやスポーツ活動で、腰に負荷がかかりすぎると腰椎が分離(骨折の一種)を起こすなどの障害を起こすことがあります。

子供のころに腰椎分離を起こしてしまうと、将来的に腰椎すべり症になって、坐骨神経痛の原因になる可能性もあります。

なので、腰の状態には注意を払っておく必要があると言えます。

スポーツなどで腰痛を生じているときは、腰椎分離症が起き始めている可能性がありますので、放置せずに整形外科で診察を受けるべきでしょう。

初期に発見できれば、完治できるので、タイミングを逃さず、対策を行いましょう。

この点に関しては、家族が管理して行うのがもっとも確実でしょう。

本人は、若く、部活動を休みたくない、試合に出たい。

という気持ちが強く、無理をしてしまいがちだと思います。

なので、適切な負担という意味合いでも、この点を抑えることが大切です。

普段スポーツなどを行っていない子供や、外で走り回って遊ばない子供の場合は、運動不足になることもあります。

ストレッチや軽めの筋トレは運動の代わりにもある程度なります。

運動嫌いで、あまり動く事が少ない。

という場合は、自宅で簡単にできる筋トレを少しだけやる。

というのでもまだ良いでしょう。

〇 筋トレの例

腹筋、背筋、下肢の筋トレを中心に行いましょう。

腹筋は股関節を曲げて行います。

1回1回の動作をゆっくり丁寧に行います。

しっかりと筋肉を収縮させることが大切です。

回数に決まりはありませんが1種目10~20回程度を目安に行ってみてください。

背筋は腰上げや対角線上の手足を同時に上げる方法がおすすめです。

下肢の筋トレは、スクワットが効果的です。

〇 ストレッチの例

ストレッチは腰部や股関節周囲を中心に行いましょう。

ストレッチの種目や運動の方向によって、足に痛みやしびれ(坐骨神経痛)の症状が出る場合は、その種目は中止してください。

ストレッチは反動をつけず、ゆっくりと時間をかけて行ってください(目安は20~30秒)。

  • 片方の膝を曲げて胸へ引き付ける(反対側は床に着けたまま)
  • 両方の膝を抱えて胸へ引き付ける
  • 反対側の足をかけて行う梨状筋(りじょうきん)ストレッチ
  • 腰を捻るストレッチは、上半身は上向きのまま、回らないように注意
  • 両手で支えて腰を反らす方法は、椎間板ヘルニアに効果があることがあります
    ※背筋に力を入れないように注意。
    足にしびれが出たら中止してください。
  • もも裏(ハムストリングス)のストレッチも行います。

大人も子供も坐骨神経痛の対処は変わらない

基本的な坐骨神経痛への対処は、大人も子供も変わりません。

坐骨神経への圧迫を軽減することが目標となります。

保存的療法として薬物療法がありますが、根本的な解決手段ではありませんので、姿勢の改善や運動療法(ストレッチ、筋トレなど)、日常生活の改善(腰への負担を少なくする取り組み)などを行っていく必要があります。

症状が重度で、保存療法では対処ができない場合は、手術の検討が必要なこともありますが、全体の中では多くはありません。

日常的、継続的に行われる、坐骨神経痛改善への取り組みが大切なポイントとなりますので、根気強く対策を続けていただければと思います。

まとめ

今回は子供の坐骨神経痛についてお伝えしました。

坐骨神経痛は成人だけでなく、子供でも発症します。

日常的に腰に負担がかかる生活をしている子供では、発症のリスクが大きくなるのは当然でしょう。

  • 毎日激しいスポーツを行っている
  • 長時間ゲーム機を操作している
  • 悪い姿勢で勉強している
  • 重いランドセルを背負っている

など様々な要因があります。

坐骨神経痛は、坐骨神経が圧迫されることによって起こります。

日常的にできる対策としては、姿勢を改善し、身体の柔軟性を増すことです。

また、腰への負担を減らす努力も必要となります。

これは、大人も子供も変わりありません。

坐骨神経痛を治す為には、一緒です。

坐骨神経痛は、継続した努力で改善しますので、日ごろから意識して取り組んでいただくだけで、改善への第一歩に繋がるでしょう。

あなたには、是非、意識して取り組んで欲しいと思います。

今回の話があなたの参考になれば嬉しいです。

本日も最後までありがとうございました。

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