こんにちわ。
腰痛治療家で理学療法士の平林です。
腰痛は多くの方が経験する症状です。
一時的な腰痛や、数日から数週間(数か月)に渡って感じる方もいます。
数日で改善しちゃう人もいるし、長引いてしまう人もいます。
その中で、一度おさまった腰痛が再発することも少なくありません。
結構、腰痛は再発する人が多い症状になります。
そこで、今回は『腰痛の再発』をテーマにしてお伝えします。
◎ 腰の痛みは何故繰り返すのか?理由が理解できる。
◎ 腰の痛みを再発させない為の予防について知れる
といったメリットがあります。
腰痛を繰り返しているあなたのの参考になるようにしました。
是非読んで、役立ててください。
1 腰の痛みが再発するのはなぜか?を考えてみた
では、腰の痛みを再発させている理由を考えていきます。
1-1 腰を痛める理由を知ろうとしないから
これはどういった事かというと、そもそも、なぜ腰を痛めてしまうのか?
を知らない事がよくない。って事です。
あまりに一般的で多くの人が経験するという性質のためでしょうか、それとも腰痛は仕方のないものだとあきらめているからでしょうか…。
そのほかにも理由はあると思いますが、腰を痛める理由について深く知ろうとしない人が少ないと感じます。
腰痛は人間にはつきものだ、人が二本足で歩くようになったから腰痛が発生するようになった。
などの話を聞くと、腰痛は仕方がないものだと感じることにもうなずけます。
また、確かに年を取れば、腰痛や膝痛が発生しやすくなりますから、加齢の影響も間違いなくあるでしょう。
腰痛は年のせいだと判断してしまえば、腰痛の原因をあえて知ろうとしないことも自然なことでしょう。
このような理由があって、自分の腰痛の原因について知ろうとすることが少なくなっている印象を受けます。
腰痛の原因には様々なものがあって、適切な対策を行えば、症状が改善する可能性もあります。
そのためには、自分の腰痛の原因・理由について、まず知ることが大切です。
原因を知って、それに対する対策を行えば腰痛の再発を止めることもできるのです。
是非、この事実を知って欲しいと思います。
1-2 根本的に、腰に悪い生活を送っているから
腰痛は仕方ないもので、一生付き合っていかなければいけないものである。
と思ってしまうと、腰痛の対策がおろそかになりがちです。
まず、腰痛には対策方法があるものだととらえましょう。
で、普段の生活は重要なポイントになります。
腰痛は日常の生活と深いかかわりがあります。
腰に悪い生活を送っていれば、腰痛が起こるのも不思議ではありません。
- 日ごろ悪い姿勢であったり
- 日常生活動作や肉体労働
- 長時間のデスクワーク
- 運転の仕方(座り方)
など、さまざまな要素が重なって、腰痛を引き起こします。
なので、腰痛が一度治っても、そもそも、腰痛を引き起こしてしまった生活動作に戻ってしまえば、再度同じ生活を繰り返す事になるので、また腰痛が起こる・・・・・・。
というのは、当たり前と言えば当たり前でしょう。
本当に腰痛を改善させたいのであれば、腰に悪い生活から腰に良い生活へと転換する必要があるのです。
1-3 腰の痛みは繰り返しやすい。という知識をしらないから
腰痛は一度治ったら再発しないということはありません。
むしろ、一度腰痛を起こしたということは、すでにその要因を抱えているということですから、その後も腰痛を発症する確率は高くなります。
腰痛は繰り返しやすいものであるという事実については、認識しておく必要があります。
腰痛は日常の生活が原因で起こることが少なくありません。
すでにお伝えしましたが、腰に悪い生活を送れば、腰痛は起きやすくなります。
したがって、腰痛を再発させないためには、いったん腰痛が改善したのち、再発予防の対策として日常生活の改善に取り組めばよいのです。
しかし、喉元過ぎれば…ということがあって、人はついつい同じ生活を繰り返してしまいがちです。
中には、仕事で仕方なくということもあるでしょう。
いずれにしても、このようなことがあるため、腰痛は繰り返されやすいものとなっているのです。
2 繰り返す腰の痛みを撃退するための方法について
腰痛の対策についていくつかご紹介しますが、対策を行う前に腰痛の原因を知ることが必要です。
一度も医師の診察を受けていない方は、まず診断を受け医師の処方を開始するといいでしょう。
そのうえで、以下にご紹介する対策を行ってみてください。
これからご紹介する方法は、どんな方にでも実践して欲しい方法です。
やって損はないし、マイナスな事は一切ありません。
実戦して欲しいと思います。
2-1 腰痛になりづらい、正しい姿勢をみにつける
姿勢と腰痛は関連が強く、姿勢だけの理由で腰痛が起こることもあります。
なので、まずは姿勢を改善してみましょう。
多いのは、猫背など背中の丸くなった姿勢です。
このような姿勢は、腰部への負担を上昇させて、腰痛を引き起こします。
背中(腰)が丸くなる姿勢の反対で、腰がそり過ぎる、反り腰の姿勢も良くありません。
まずは自分の姿勢を鏡などで確認し、改善すべきところを見つけてください。
立位のチェックポイント
前から見て
・左右の肩の高さは同じか
・骨盤は水平か
・頭は傾いていないか
横から見て
・耳、肩、股関節、膝、くるぶしが一直線上にあるか
・腰の部分が軽く反っているか
椅子に腰かけた姿勢(椅坐位)
反り腰 円背
椅子に腰かけると、さらに腰部への負担が増します。
姿勢も崩れやすくなるので特に注意が必要です。
上半身は立位の時と同じようになるように心がけましょう。
背もたれは使わないほうが良いでしょう。
2-2 自分に適した腰痛体操を知ってやろう
姿勢の改善に加えて、自分に合った腰痛体操を行うこともおすすめできます。
ポイントは自分に適したものを行うという点です。
効果があるといわれている方法でも、すべての人に当てはまるわけではありません。
腰痛の85%は、原因が特定できない非特異的腰痛と言われています。
原因が特定できないのだから、どの方法(腰痛体操など)が効くのかわかりません。
近年、腰痛に効くといわれる体操が、数多く紹介されています。
パソコンやスマホを使ってネットで検索すれば、多くの腰痛体操の情報を得ることが可能です。
ほとんどの場合、どの方法も効果があるものだと思いますが、自分にとって本当に効果のあるものについては吟味して選択する必要があります。
で、効果を得るためには、まずは、試してみることです。
試してすぐに効果を感じられればラッキーです。
その体操を続ければよいでしょう。
逆に効果を感じられなかった場合は、他の方法を試しましょう。
こればっかしは、仕方ありません。
俗にいう、PDCAのDCAの部分の考えになるでしょう。
Doして、checkして、actionをする。
治療を実戦して、効果を確かめて、また、実践する。
この繰り返しで、あなたに適した治療方法を見つけ出す。
といった感じでしょう。
なので、根気強く、あきらめないことです。
そして、大切な注意点があります。
腰痛体操だけでは、腰痛は治らない(治りにくい)ということです。
姿勢や生活面での対策を行わずに、体操だけ行っても解決はしません。
腰痛の改善には、トータルな対策が必要であることを肝に銘じておきましょう。
3 腰の痛みの再発を防ぐ体操を紹介
過去から現在までに考案されている体操をすべてご紹介することはできません。
ここでは、簡単に行える体操をいくつかご紹介しておきます。
それぞれの体操は、簡単に行えるものばかりです。
しかし、簡単にできるから副作用も少ないというわけでもありません。
体操は簡単ですが、動かす方向によっては逆効果になることもあります。
決して無理をせず、症状が強くなる体操はすぐに中止してください。
①腰を反らす
長時間前かがみになる機会が多い人におすすめの方法です。
日常生活、仕事の合間に定期的に取り入れるとよいでしょう。
自宅で行う方法として、うつぶせで上半身を反らせる方法があります。
両手で上半身を支えるようにします。
②腰を曲げる(前屈)
反り腰の人やハイヒールでの立ち仕事が多い人は前屈の運動が効果的な場合がありますので試してみてください。
自宅では、仰向けの姿勢から両膝を抱え込むようにしてストレッチを行います。
③骨盤の運動
骨盤を後ろに倒した位置から起こす。
この動作を繰り返します。
骨盤の動きを意識しながら行いましょう。
自宅では、四つ這いで行う方法もありますのでやってみてください。
④その他
余裕があれば、体幹の回旋やハムストリングス(大腿の裏側の筋肉)のストレッチを行いましょう。
4 どうしても、腰痛を繰り返してしまう場合には、環境を換えよう
姿勢を改善し、腰痛体操などを実施するなど、腰痛改善の努力をしているのにも関わらず腰痛を繰り返してしまうこともあるでしょう。
このような場合、生活環境を変える必要があるかもしれません。
環境を変えるといっても漠然としていますので、具体的な例をいくつか挙げてみましょう。
① 和式から様式へ
椅子を使用しない和式の生活スタイルは、畳の上に直接座る機会が増えます。
常に正座をするのであれば腰にとっては良いのですが、足を伸ばして座ったり、横座りをしたりすると腰への負担が増し、腰痛のリスクが高まります。
椅子を使った場合でも、姿勢に意識しないといけませんが、畳の上に座るのと比較すると労力少なくして良姿勢の保持がしやすいでしょう。
要するに、楽に良い姿勢を保持できる生活環境に変えれば、それだけ腰痛は発生しにくくなるということです。
② 職場(業務内容)の検討
職場(仕事)環境も重要な要素です。
腰痛の発生に対する配慮が少ない職場での勤務は、腰痛発生のリスクが高まります。(現状では、腰痛の配慮がされている職場の方が圧倒的にすくないでしょう)
例えば、介護の現場などではロボットの導入が進められていて、腰痛予防のために活用されています。
大手企業様では、腰痛予防の為に職員のウェルネスケアを福利厚生として実践している企業様もいます。
腰痛予防に対する取り組みがされている職場では、腰痛発生のリスクが減少するでしょう。
現在勤務している職場で、このような取り組みがなされていない場合、職場の変更を検討するのもありかもしれません。
とまぁ、簡単には職場の変更はできないと思うので、まずは、自分で腰痛の予防の対策をするのが一番良いでしょう。
③ その他
- 自分に合った寝具への変更
- 寝返りが楽に行える物理的な空間の確保
- 椅子の変更
- 自動車のシートの調整(変更)
など、腰に影響を与えると考えられる要素について検討し、変更できるものがあれば変更してみましょう。
5 腰の痛みを繰り返してしまう話のまとめ
腰痛は一度治っても、再発する可能性のあるものです。
それ以上に、何の対策も行わなければ再発するものだと考えておいた方がよいでしょう。
腰痛の原因には様々なものがあります。
腰痛発生のメカニズムや特徴について知り、自分にとって何が必要なのかを見極めて実行していくことが腰痛解決へつながります。
例えば、悪い姿勢によって腰痛が起こっているのであれば、姿勢を改善するという対策を継続的に実行する必要があります。
悪い姿勢が原因なのに、姿勢の矯正をせず、ただ腰痛体操をやっただけでは腰痛は治りません。
一般的に姿勢の矯正、腰痛体操の実施などを並行して行うのはおすすめの方法です。
しかし、それでも腰痛を繰り返す場合は、思い切った生活環境の変更が必要になる場合もあります。
腰痛は、対策を行うことで改善する可能性のあるものです。
あきらめずに、自分に適した方法を見つけて、継続してほしいと思います。
今回の内容もあなたの役に立てばうれしいです。
本日も最後までありがとうございました。