こんにちわ。
腰痛治療家で理学療法士の平林です。
【腰椎すべり症ってなんですか?】
【この腰の痛みは治るのですか?】
これは、
実際に私が患者さんから聞いた言葉であり、質問でもあります。
医者から腰椎すべり症と診断されるとこのように不安になるのではないでしょうか。
また、
腰椎すべり症という言葉は聞いた事があるけど、
どういう状態で、どのような症状になるのかわからない。
という方が多いのではないでしょうか。
そこで、
今回は、腰椎すべり症の原因についてまとめてみました。
腰椎すべり症の原因をはじめ。
- 腰椎すべり症とはなにか?
- 腰椎すべり症を乗り越えた人の声
などを集めてみました。
この記事を読むことで、
腰椎すべり症がどのような病状なのか?
という事が理解できるでしょう。
そして、
あなたの今の辛い症状の手助けのヒントになると思います。
是非、一度読んで頂きたいと思います。
それでは、本日もよろしくお願いいたします。
1 まず、腰椎すべり症って何か?
背骨は椎骨という小さい骨の積み重なりでできています。
大まかに、首の骨(7つ)、胸の骨(12つ)、腰の骨(5つ)、尾骨(仙骨5つ)。
というように分かれています。
この腰の部分にある骨の積み重なりの一部がずれてしまう状態が、
【腰椎すべり症】と言います。
また、
この背骨の構造によって、人間は身体を曲げたりひねったり動かせるのです。
では何故、ずれてしまうのかというと、
- 度重なる腰への負担
- 腰の筋肉の低下や関節の柔軟性の低下
- 加齢による、骨の衰退
などが影響していると言えるでしょう。
加齢による影響は防ぐのが難しいですが、
その他の事柄は予防やリスクを減らす事は可能だと思います。
ですので、
今からできる努力は行うべきだと思います。
2 腰椎すべり症の原因について答える
度重なる腰への負担と加齢がまず考えられます。
年齢を重ねることによって、
腰に長年の負担がのしかかってしまうことが原因として考えられます。
それによって、
骨の関節が変形してしまったり、軟骨がすり減ってしまったりするのです。
こういった現象により、
身体を支える構造が破綻してしまうことによって、
背骨である椎骨がずれてしまう。
と言えるでしょう。
またスポーツが原因になっておこってしまうこともあります。
激しい運動をして疲労骨折をおこしてしまうことによって、
身体を支える事が難しくなり、椎骨がずれてしまうという状態です。
これは腰椎分離すべり症と言われています。
さらに、
生まれつき、腰椎すべり症になりやすい方もいます。
あとは、事故やケガが原因になってしまう場合など。
腰の筋力の低下や関節の柔軟性の低下に、
骨の衰退が加わったりして、自然とすべり症になってしまっていた。
なんていう事もあるのです。
このように、
腰椎すべり症は色々な原因要素が相まって、
なってしまうという事が言えるのです。
3 腰椎すべり症にならない為に必要な事は何か?
ここでは、
腰椎すべり症にならない為の方法を2つ紹介していきたいと思います。
まず、一つに
① 良い姿勢を極力意識する。
というのが必要です。
何故かというと、
姿勢の悪さによって、腰骨に過度な負担が加わってしまうからです。
さらに、
腰を曲げたり、伸ばしたりする。
などの動きの制限原因にもなってしまいます。
ですので、
姿勢の悪さを改善する事は腰椎すべり症にならない為の一つの方法と言えるのです。
二つ目に
② 腰周囲の簡単な筋トレをする
という事です。
これは、
腰周囲や体幹の筋力をつける事で、
腰への負担を軽減させるのが目的です。
こうする事で、
腰への負担が減り、純粋にすべり症のリスクを減らす事ができるのです。
筋トレは難しい事を行う必要はありません。
仰向けになって、
頭を持ち上げる腹筋やうつ伏せで上半身を持ち上げる背筋のみで良いでしょう。
まずは、
このように簡単にできる事から始めるのがいいと思います。
これをすれば、必ず防げる。
というわけではありませんが、
しないのとするのでは効果の差が圧倒的に違います。
ですので、
良い姿勢と腰周囲の簡単な筋トレは行ってみるといいと思います。
痛みを感じる時もありますが、
日常生活を行うには問題ないレベルまでコントロールできている状態です。
少しでも参考になればと思います。
4 腰椎すべり症を乗り越えている人の事例
これより、腰椎すべり症を実際に乗り越えた人の事例を紹介しますね。
20代 女性 パート 主婦
医者から第5腰椎分離すべり症と診断されました。
その病院では、電気治療や投薬で様子をみましょうとの事であったので。それ以降、整体院に通うようになりました。
その整体院では、骨盤のずれが原因であるという事で、骨盤の歪みを正してもらいました。そこから、毎週通い始めて、約1年で前屈運動の痛みだったりがほとんど消失しました。
朝起きた時の痛みに悩まされていましたが、それもなくなり今では子供と走って遊べるくらいまで改善しました。
この痛みとは一生付き合うのかなと不安になりましたが、解消してよかったと思っています。
でも、それまでに毎週通っていたので、経済的な負担と時間の労力は少しつらい部分でもありました。
が、腰の痛みが良くなったので、それも良いと思っています。
50代 男性 営業職 サラリーマン
腰椎分離すべり症と診断されました。
約2年前から突然腰の調子が悪くなって歩くのが辛くなりました。
しかし、辛いのも日によってなので、日常生活や仕事もなんとかできる。という状態であったので、それほど、気にしていませんでした。
しかし、
ここ数か月で一気に腰の痛みが強くなり、荷物を持つのも辛くなり、腰も曲がってきてしまい、歩くのがやっと。
みたいな状態になってしまいました。
これは、イカン!!なんとかしないとまずい。
と思い、治療法をネットで検索してみると、ピラティスが良い。
というのを見つけました。ピラティスは体幹を鍛える(インナーマッスル)という考え方のもので呼吸を利用し筋肉を鍛えていくらしいです。
で、実際に挑戦してみて、半年ですが、状態は当時に比べてずっとよくなりました。言葉で言うなら腰が安定してきたという感覚です。
ピラティスのアプローチは腰への負担も少ない方法があり、それが功を奏しているのかなと感じています。私の場合、かかりつけ医に経過観察をしてもらいながら、相談して進めています。
腰の状態が悪い時期は状態にあった対処法(治療なり、休息なり)が必要かと思います。
その中で、ピラティスはすべり症を始め、腰の痛みの治療法として、1つの選択肢になるかと思います。
腰椎すべり症の解消方法は人によって、
適した治療方法が違うでしょう。
今回のように、ピラティスで良くなる人もいれば、
ヨガやストレッチだけで良くなる人もいるでしょう。
また、何もしなくても、自然と良くなる人もいるのが事実です。
なので、
どの治療法が正解で、何が良いのか?
というのは誰にもわからない事であり、
【やってみないとわからない】というのが正解なのかなと思うわけです。
5 まとめ
腰椎すべり症は、痛みが増しているときは、
生活にも支障をきたしてしまいます。
そうなると、朝起きるのも、痛い、座っていられないなど、
生活をしていく上でつらいことでしょう。
しかし、
それも、
自分に適した治療方法を見つけることで解決できると思います。
腰椎すべり症の原因を知り、予防と改善に努める事が必要でしょう。
そして、
自分に適した治療を探す為に、治療を実践してみる。
といった事を行い、症状の改善を目指すのがいいのではないでしょうか。
今回のお話もあなたの参考になればうれしく思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。