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腰痛は肝臓や腎臓が悪い場合もある。内科疾患も疑おう。

腰痛は肝臓や腎臓が悪い

こんにちわ。

腰痛治療家で理学療法士の平林です。

腰痛は背骨や腰の筋肉や椎間板など、何かしら腰に原因で起こると思いませんか?

多くの人がきっとそう思うでしょう。

しかし、肝臓や腎臓といった内臓器官の影響によって、起こることもあるんです。

普通の腰痛と思い込んでいたら、実は緊急処置の必要な内臓の病気だったということがあり得るのです。

そう考えたら怖いですよね・・・・。

という事で、今回は、この内科疾患で生じる腰痛についてお伝えします。

◎【腰痛は肝臓や腎臓が悪いと起きる可能性がある(あくまでも可能性ですよ)】
といったテーマで話します。

腰痛を感じている方、腰痛以外にも気になる症状がある方、腰に負担がかかっていないのに腰部の痛みを感じるようになった方など。

あなたの参考になれば幸いです。

では、よろしくお願いいたします。

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腰痛で肝臓や腎臓が悪い可能性を紹介

腰痛は基本的には、運動機能といった、腰に問題が生じている事から起きます。

筋肉や関節の障害によっておきます。

その一方で、腎臓や肝臓が悪くても腰に痛みを感じる事があるのです。

つまり、この2点から考えると、『今のこの腰の痛みはどれが原因なの?』という事です。

ここでは、肝臓や腎臓からも腰に痛みが生じるよ。

といった理由や原因について話していきます。

なので、注意してほしいのが、すべての腰痛が肝臓や腎臓が悪いからだ。

と思い込まないでほしいと思います。

肝臓が悪いとなぜ腰痛が起きるのか?

肝臓は肺の下部に位置する大きな臓器です。

タンパクの合成・栄養の貯蔵、有害物質の分解、胆汁の合成など重要な役割を担っています。

内臓器官の中では、割と仕事が多い肝臓ですが、調子が悪くなっても、痛みを訴えることができません。

肝臓はよく沈黙の臓器などといわれています。

というのも、肝臓そのものには痛みを感じる神経がありません。

細胞が傷んでいても痛みを感じることがないのです。

しかし、肝臓の腫れや腫瘍によって肝臓表面が引き伸ばされたりすることがあって、このような症状は、肝臓を取り巻く被膜(肝被膜)に刺激を与えることとなります。

この被膜には痛覚線維(痛みを感じる神経)が分布しているので、刺激を受けると痛みのシグナルが発生される。

というわけです。

この痛みのシグナルは脊髄を介して脳へと伝えられる事になります。

さてここで痛みについて考えてみましょう。

人差し指を針で刺した場合を例に上げてみます。

このような場合、ほぼ痛みを感じる部位と針を刺した部位は一致するでしょう。

目を閉じていても、ここを針で刺したということがほぼわかるでしょう。

このように脳は、痛み刺激が生じた場所をほぼ正確に教えてくれます。

しかし、この現象は残念ながらどこの部位でも同じというわけではありません。

もっと大雑把にしか感じることができない場合もあるのです。

内臓からの痛みはその代表例です。

腹痛があっても、ピンポイントでどこが痛いのかを言うことができないのは、経験したことがあるのではないでしょうか。

このように大雑把に痛み感じてしまうほかに。

本来とは別の場所に(間違って)痛みを感じてしまうことがあるのです(これを関連痛といいます)。

関連痛については諸説ありますが、簡単に言えば、もともとの神経刺激に影響を受けて本来とは別の部位(皮膚など)に痛みが出現することである。

と捉えてください。

つまり、肝被膜周囲から発せられた痛みのシグナルが、腰部付近の皮膚への関連痛を引き起こせば、それは腰痛として感じられることがある。

という事です。

通常、肝臓は痛みの症状を出しにくいと言われています。

しかし、このような肝臓からの関連痛として腰痛が生じている場合、肝臓はかなり悪くなっている可能性がありますので、注意する必要があるでしょう。

肝臓が悪いなぁと感じていて、さらに、腰に痛みを感じている場合は、肝臓が悪いのかも・・・と疑ってみるのも一つです。

頭の片隅にいれておいてほしいと思います。

腎臓が悪いとなぜ腰痛が起きるのか?

次に腎臓について考えてみましょう。

腎臓は血液中の老廃物のろ過、血圧の調整などの重要な役割を担っています。

腎臓由来の痛みについてみてみると、肝臓と同じように腎臓を取り囲む腎被膜が関係していることが分かります。

一つ具体例を提示してみましょう。

「結石」は腎臓における代表的な疾患です。

尿管で結石が生じれば尿が流れにくくなります。

そうなると、腎臓の内圧が上がり、それによって痛覚の神経が興奮します。

痛覚の興奮は腎臓の痛みとして、脊髄を介して脳へ達します。

腎臓は腰の近くにあるので、腰痛として感じてしまうのです。

また、肝臓の場合と同様に関連痛として、腰部の皮膚に痛みを感じることもあるでしょう。

痛みを感じる腎臓疾患として腎・尿管結石、腎盂腎炎、腎梗塞などが挙げられます。

つまり、腎臓も同様に腰に関連痛として、痛みを感じさせてしまう可能性がある。

という事です。

内臓疾患で腰が痛くなる可能性もある。という話

肝臓と腎臓の例でお示しした通り、内臓の疾患から腰部付近が痛くなることがあります。

このような内臓から起こる腰痛は、腰痛全体の中ではわずかです。

大まかに言えば全体の数%と考えておいて良いでしょう。

ほとんどの腰痛は、腰椎部分(椎骨、椎間板など)や腰部の筋肉などが原因です。

したがって内臓からの腰痛を感じることは確率的には少ないといえるでしょう。

しかし、わずかの可能性でも、内臓から腰痛が起こる可能性があることは忘れないでほしい。

というだけです。

肝臓、腎臓以外にも卵管炎、子宮外妊娠、子宮内膜症、解離性大動脈瘤、膵炎など腰痛に似た痛みを発する疾患は少なくありません。

動作に関係なく腰部に痛みがあったり、発熱を伴っていたり、痛みが移動したりなど、通常の腰痛とは異なる状況を感じたら、できるだけ早く病院での診察を受けることです。

腰痛をリハビリや運動をしたりしても痛みが変わらない、何をしても腰痛が変わらない。
そして、内臓疾患の可能性もあるなぁ・・・・

と思った時に内臓疾患からも腰に痛みを感じる事がある

と思っていただけたらと思います。

生活習慣が乱れすぎていないかチェックしよう

やっぱり生活習慣に気をつかわないとだめ。というお話です。

ここ近年では、生活習慣病予防にも力が入れられるようになってはきていますが、現代人の生活は「食」を中心に乱れがちです。

栄養バランスの偏った食事(脂肪、炭水化物の過剰摂取、野菜の摂取不足など)、アルコール飲料の過剰摂取、運動不足、ストレスなど、生活習慣の乱れは多く見られます。

内臓疾患には、このような生活習慣の乱れは大きく関与しています。

長年にわたる生活習慣の乱れは、身体に悪影響を及ぼし、生活習慣病発症の原因になります。

今一度自分の生活習慣を見直し、乱れがあるようであれば修正していった方がいいと思います。

というのも、内臓はかなり悪化するまでそのサインを発しないことも多くあります。

気づいたときには手遅れになっていることがあるからです。

気付いた時にはもう遅い・・・・。

そんな事は怖いですよね。

自覚症状だけに頼ることなく、定期的な健康診断などを受け、客観的なデータも活用するようにするのが良いでしょう。

早期発見できれば、それ以上の悪化を防ぐことができる場合も少なくありません。

自分の身は自分で守る心掛けって大切でしょう。

とあるPTのお話。本当は検査なんかしたくない。

肝臓や腎臓による腰痛は、かなり臓器が悪くなっていることが考えられます。

なので、この時にはちょっと遅いかもしれません。

内科的な疾患を、自覚症状に頼らず早めに知る方法は「検査」しかありません。

一般的な血液検査でも多くのことが分かるので、自覚症状のない臓器の異常が発見されることがあるでしょう。

健康な生活を維持するために、検査は非常に有効な手段となります。

是非定期的な受診をしていただけたらと思います。

ところで健康診断(検査)に対して抵抗感はないでしょうか?

検査を受けたくない。

できれば回避したい。

検査に対して恐怖を感じていることもあるでしょう。

人には勧めていますが、自分自身検査を受けるのは好きではありません。

必要性は十分理解しているつもりでも、なかなか気が進まない…

とあるPTは10年以上病院通いをしていますが、それでも検査となると心にブレーキがかかる感じです。

また新しい病気が見つかるかもしれないという恐怖かもしれません。

毎年徐々に悪化する血液検査の数値。

進行する老眼。体力の衰え…喪失体験の連続は心にこたえます。

この苦しみを増やしたくないという気持ちも働いているような気がします。

本当は病気があるなら早く見つかったほうが良いはずなのですがね。

どうもうまくいかない。何事にも動じない、勇気ある心の持ち主になってみたいと思う瞬間です。

もし私のように検査に抵抗を感じている方がいらっしゃったら、勇気をだしてみるのもいいかもです。

そうしてみると、ちょっと良い事があるかもしれません。

ちょっとだけでも検討してみてください。

まとめ

今回は肝臓・腎臓などから生じる腰痛についてお伝えしました。

腰痛は脊椎だけが原因ではありません。

全体として数は少ないですが、内臓が原因となって生じることがあり得ます。

肝臓や腎臓はそれぞれ被膜を持ち、病変などによってその被膜に刺激を受けることで痛みを生じます。

内臓から発せられた痛みのシグナルは、腰部周囲の皮膚の痛覚をも反応させ、腰痛となって自覚されます(関連痛)。

肝臓や腎臓以外にも婦人科系の疾患や血管の疾患などでも痛みを生じます。

このような内科的な疾患で腰痛が生じることを理解しておき、腰痛が起きた時の判断材料としていただければと思います。

内臓からの痛みは病変が進行してから起こります。

痛みを生じる前に定期的な検査を受け、日ごろから体調の管理に努めることが大切になります。

今回の話を少しだけでも頭の片隅に置いてほしいなあと思います。

本日も最後までありがとうございました。

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